February 27, 2015

over 65...

pneumonia-vaccine.jpg

と云うことで注射済みのCardを...

Posted by S.Igarashi at 06:43 PM | コメント (0)

March 06, 2005

墨字本

先日、出版のユニバーサルデザインフォーラムに行き、そこで初めて知った言葉がこの「墨字本」でした。出版社の人の口から発せられた、その言葉は話の文脈から意味が理解できましたが、一般の健常者には馴染みのない言葉でした。点字本等、視覚障害者向けに作られた本に対して、一般向けにインクで印刷された本を「墨字本」と言うようです。

フォーラムそのものは「ユニバーサルデザイン」より、視覚障害者の情報アクセスのバリアフリーに対する議論に終始していましたが、先ずはバリアを取り除かねば「ユニバーサルデザイン」もあり得ないと云うことでしょう。情報アクセスへのバリアフリーは視覚障害者だけの問題ではなく民主主義の基本ですが、メディア規制法を是が非でも成立させようと政府与党が何を考えているのか、そこが問題です。ちょっと、残念だったのは発表者のPowerPointによるプレゼンテーションに、フォントサイズやフォントカラーに対する配慮が欠け、視認性が著しく劣っているものが見受けられたことでした。

Posted by S.Igarashi at 04:10 PM | コメント (2)

February 23, 2004

シャンピニオン・リフレッシュ


老人介護の大部分は食事と排泄の世話に尽きると云ってよい。だから赤ん坊の世話と差はないと言う人もいるが、決定的な違いは赤ん坊には成長の喜びがあるだろうが、老人のそれは衰えてゆくことが必須であり、一時的回復や現状維持はあっても成長することはありえないと云うことである。
満88歳になる母は介護認定3であるが、月に一、二度くらい粗相する。その世話は致し方ないが、臭いに関して辛いものがある。特に老人は加齢臭も加わり、並みのウンコの臭さではない、桁外れに臭い。その臭い対策の為、数年前から食事の後にウンコの臭いを減らすための錠剤を母に飲ませている。結果は効果てきめん、悪臭がフツーのウンコの臭さか、それ以下になった。それだけでなく老人特有の加齢臭も少なくなった。介護する者にとって手放せないこの錠剤は健康補助食品として販売されているキリン・アスプロ株式会社の「シャンピニオン・リフレッシュ」である。主な成分は消臭中和効果のマッシュルーム・エキスとビフィズス菌、乳果オリゴ糖、といった内容である。

Posted by S.Igarashi at 10:55 AM | コメント (0) | トラックバック

January 15, 2004

想像して下さい

数年前のこと、私が仕事で家を空けるときに老いた母(介護認定3度)を介護保険制度を利用して、介護施設のディサービスに預けられないか、とケアマネージャーに相談した結果、近くの介護施設を紹介され、母を伴いその施設に面談に出掛けることになった。紹介したケアマネージャーは他の用事で同行できず、我々だけで面談することになった。
カウンセリングルームに通された私たちに対して、その介護施設の女性係員が最初に発した言葉は次のようなものであった。

「施設内でお母さんに何か事故があっても、当施設を法的措置に訴えないという誓約書を書いてくれないと、預かることはできません。」と言われた。
最初から免責事項の確認から説明が開始された。次にディサービスについての説明が始まった。
「送迎については施設のマイクロバスで行いますので、ご自宅にバスが到着する前に道路まで出られて送り迎えして下さい。」一方的である。
そして「お預かりする時間は、9時から10時の間に迎えに伺い、3時から4時の間にお送りいたします。」
まるで、幼稚園である。私が望んでいるのは、どちらかといえば保育園である。私が「例えば、送迎はこちらで行いますから、時間をもう少し早くしたり、或いは5時か6時くらいまで預かってもらうことは出来ないのでしょうか。?」と尋ねると、にべもなく「それはできません。」と全否定された。
それから、食事のこと、おやつのこと、着替えのこと、なんたらかんたら、と細々したことの説明。そして、「最初にお預かりする場合は、集団生活に馴染めるか分かりませんので痴呆老人グループの日に入ってもらいます。」
それから、いちおう、母を伴って施設内を一通り見学させてもらい帰宅したが、条件も合わないし、それ以上に施設の高飛車な態度にむかつくし、ケアマネージャーを通して断ることにした。

それから暫くして、新聞に「介護施設の見直し」という記事が掲載されていた。内容は問題のある施設は介護保険制度の適用から除外するというものだった。

それから、数日後、件の施設の私たちが会った担当者から電話があった。「まだ決定されてないようですが、是非、お母様と一緒に一度施設を見に来て下さい。」
その電話で私は思わず、目が点となり、ひたいからサァーっとスダレが掛かってきたが、「あの〜、先日は母も一緒でしたけれど、あなたが何か質問していた相手はいったい誰だったのですか、、」と答え、もちろん、その電話でお断りした。

テレビ番組か何かで、良い介護施設を選ぶときの条件をあげて、先ず第一に「玄関が立派すぎる施設は避けよ。」と言っていたが、その施設はまさしくその条件にぴったりであった。玄関ホールとロビーは広く閑散とし、一見して老人介護施設ということは分からない。つまりは、外部からそこで何が行われようとも誰の目にも止まらないのである。老人は社会とは隔離され、言ってみれば態のよいアパルトヘイト状態であった。

Posted by S.Igarashi at 11:29 PM | コメント (0) | トラックバック