December 21, 2016

ようへん

テレビは観ていなかったが深夜のネットと今日の朝刊で「鑑定番組で新たな曜変天目茶碗か テレ東の収録で発見」のタイトルを観て、???、早速、辞書を調べて「そうか」と思った次第。しかし、焼き物や骨董に興味がなければ「曜変」は判らないでしょうね。私も建築設計の仕事をしているので、昔々の修行時代に「仕上げ表」に「窯変磁器タイル」と何度も書いた事があり、新解くんと同じように窯内で焼成時の釉薬等による化学変化の結果を示す「窯変」を納得して憶えていたので「曜変」に???でした。「曜変」には曰く付きの有難い物語があるのでしょう。

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December 18, 2016

イギリスからくり玩具展

 17日の土曜日、久しぶりにバスで高尾駅から甲州街道を市内・八日町まで行き、八王子夢美術館で開催中のイギリスからくり玩具展〜ポール・スプーナーとイギリスオートマタの現在〜を観て来た。八王子夢美術館ではこれまでも「世界のアートな玩具たち」「ムットーニ ワールド からくりシアター」等を開催してきているが、今回は現代のイギリスのオートマタ作家であるポール・スプーナーに焦点が当られている。表現方法として作家はオートマタ(からくり玩具)を選択しているが、これらの世界観でイラストレーションでもコミックでもアニメーションにでも展開できそる可能性も秘めている。逆に云えばコミックやアニメーションのワンシーンを3D変換してオートマタに封じ込めたとも…考えられる。
展示されているオートマタの手回しハンドルに直接手を振れることはできないが、展示ケースに仕掛けられた電動モーターに連動したスィッチを押せばからくりが動き出すようになっている。他にも動かすことの出来る歯車の機構模型もあり、オートマタに欠かせないラチェットの仕組みも解りやすく展示されている。


と云うことで、展覧会の図録ではないようだが、書店では販売されていない書籍とペーパーモデルを…購入。

そういえば、アカデミー賞の短編アニメーションにノミネートされた英国のSmith & Foulkesによる「This Way Up」の表現と共通する…何かがありそうだが…さて。

追記akiさんが、BBC NEWSのポール・スプーナー・アトリエ取材記事を教えてくれた。
BBC NEWS14 March 2013Twisted toymaker Paul Spooner on his 'wooden cartoons'

Posted by S.Igarashi at 11:16 AM | コメント (2)

December 02, 2016

ふたりのヌーヴェル・ヴァーグ

Nouvelle-Vague.jpg

iTunesStoreで『ふたりのヌーヴェルヴァーグ・ゴダールとトリュフォー』を借りて観た。公式サイトによれば2011年に日本公開されたドキュメンタリー映画だ。それもミニシアターによる単館上映だったりで見逃していた。ジャン=リュック・ゴダールフランソワ・トリュフォーの二人はフランスで起きたヌーヴェル・ヴァーグの中心的存在であるが、その二人の監督の元で多くの映画に出演したジャン=ピエール・レオがこのドキュメンタリーの中心人物である。トリュフォーの分身とも云えるジャン=ピエール・レオを主役に据えたトリュフォーの「大人は判ってくれない」の公開が1959年、同年に制作されたゴダールの「勝手にしやがれ」の公開が1960年、そう云うことでヌーヴェル・ヴァーグ生誕50周年記念作品として2009年のカンヌ映画祭に出品された作品である。トリュフォーとゴダールが出合ったのが1949年、ヌーヴェル・ヴァーグの季節が終り、トリュフォーとゴダールが決別したのが1968年後半とか、丁度、私が生れて成人するまでの時の流れで云えば10代の時期がふたりのヌーヴェル・ヴァーグに対応しているが、私がリアルタイムで観られたのは、その季節も終わる頃だったようだ。
最初にリアルタイムで観たトリュフォーの映画は高校生の時にatg新宿文化で1967年に日本公開された『華氏451』だった。そして、その翌年の1968年に日本公開されたゴダールの『男性・女性』をやはりatg新宿文化で観た。主演はジャン=ピエール・レオであった。
ゴダールの映画を初めて観た1968年2月にパリにあったシネマテーク・フランセーズの運営を巡って時の文化相、アンドレ・マルローと政府に映画人や文化人が抗議デモ、その3ヶ月後に五月革命が…五月革命は知っていても、シネマテーク・フランセーズについては、こうしたドキュメンタリーフィルムを観なければ知らないことだろう。ヌーヴェル・ヴァーグに関して「遅れてきた青年」ならぬ「遅れてきた少年」だったが、一応その時代の最終章に滑り込むことが出来た世代だった。と云うことで、その時代を体験したり、映画の研究でもしていない限り、万人に薦められない退屈な映画だろう。

因みに私が見た映画は…
トリュフォーが…
大人は判ってくれない、突然炎のごとく、華氏451、黒衣の花嫁、アメリカの夜、アデルの恋の物語 、トリュフォーの思春期、緑色の部屋、終電車、隣の女…

ゴダールが…
勝手にしやがれ、女と男のいる舗道 、軽蔑 、アルファヴィル 、気狂いピエロ、男性・女性 、中国女 、ウイークエンド 、東風

このくらいか...

Posted by S.Igarashi at 01:35 PM | コメント (0)