松屋銀座のグッドデザインコーナーで残り一つとなったartekのロゴ入りアルミ製三角スケールをゲット。長さは20cmでスケールは1/100、1/50、1/20、1/5、1/2.5と5種類、建築と云うよりもインテリアや家具デザインに合わせたスケールの様に思えるが、果たして、これがフィンランドのスタンダードなのだろうか。スケール表面の仕上がりは綺麗であるが、小口の切断面は雑…日本の職人ならパフで磨くだろうが、スオミの国の人はそんな処には頓着しないのかも。
消費税対策でしょうか、キューピーがドレッシングのボトルを変更しました。『御値段据置の増量』ではなく『御値段据置の減量』です。容量を170㎖から150㎖に改める為に寸胴型からクビレを採用したデザインとして、一割強の減量に成功です。なにやら「おでぶタレント」のダイエットを見せられている様です。4月からの変更でなく前倒ししたのは、ボトル変更に伴う経費を回収する為でしょうね。メーカーも減量対策に必死。
注:(右方向から撮影した写真の所為で大きさが違って見えますが、ボトルの高さと直径は変更なしです。念の為)
と云うことで14日の大雪から10日経ち、White Regent状態だった車の屋根に積もった雪もフロントグラスに僅かに残るだけとなりました。やれやれです。
高尾駅南口の高架下は日陰なので雪が融けません。
人手を掛けられない日陰のコインパークは...
雪の捨て場のない道は路肩に...向かいの山は…八王子城趾…
『あんだよ、もんくあんのかよ…』と...あんちゃんが突っ張ってる訳じゃ在りません。先週の積雪では、こんなに美味しそうに見えましたが…
と云うことで、八王子では公称50cmの積雪だそうです。深いところで60cm、吹きだまりで70cmくらいでしょうか。裏庭の日陰は先週の雪を含めて100cmくらい積もっているところもあります。…観測開始以来...初めての積雪量のようですね。お蔭で雪掻きで手に豆ができましたです。
因み高尾山は麓で70cm、山頂で100cmの様です。
2月9日は朝も早くに雪掻きを済ませ、駅に向かう途中で投票をした後、東京の西の端から、東端の川向こう両国まで足を延ばし、旧両国国技館跡にあるシアターXにて土取利行・邦楽番外地『添田唖蝉坊・知道を演歌する』のライブを聴きに行った。早くもその演奏の一部が昨日、土取利行のYouTubeチャンネル"ototatchinuru18"にアップされていた。
その日の開演は午後3時から、終わったのが午後7時過ぎと15分の休憩を挟んで実に四時間と云う長さであった。しかも、入場料が自由席のみ1000円と格安…貧民には有難いことです。大雪の翌日ということもあり、余裕を持って出掛けたお蔭で、一番前の席を確保できた。唄い始めはステージ天井から吊り下げられたPAのスピーカーからの音が耳障りだったが、音響スタッフの調整により、生唄と生楽器(三味線)だけが聴こえるようになった。やはり、キャパシティ160人程度のホールなのでアコースティックな音を聴きたいものだ。
と云うことで、前半は植木枝盛の民権数え歌に始まり、唖蝉坊と明治の壮士演歌をメインに、後半は唖蝉坊に加えて知道による明治・大正の演歌が唄われた。『パイノパイノパイ』で知られている知道の東京節が、米国・南北戦争末期に作られたジョージア行進曲(Marching Through Georgia)に歌詞を付け唄われたものだとは知らなかったが、兵士を鼓舞する行進曲を諧謔し、サビのフレーズをオノマトペによる意味不明でナンセンスな唄に変換する技は演歌師冥利に尽きるだろう。そして、その日、家に帰ってから選挙結果を見て、此の国は100年前から、何も進歩していないことをつくづく思い知らされた。
関連:
YouTube:桃山晴衣の明治大正演歌(1)/1983年池袋スタジオ200
YouTube:桃山晴衣の明治大正演歌(2)/1983年池袋スタジオ200
YouTube:ototatchinuru18
「唖蝉坊は生きている」は1973年にLPとして発売された「唖蝉坊は生きている」をキングアーカイブシリーズとして2008年にCD化されたものである。従って音源は40年以上前のものとなる。歌い手も添田知道、小沢昭一、坂本ハツミ、島田正吾、榎本健一、高田渡と多士済済であるが、既に故人となられた方が殆どである。坂本ハツミと云う名は初耳でネット検索してもこのCDの情報しか現れなく…どの様な芸能活動をしていたか不明であるが、お座敷的な色気を織り交ぜ、巻き舌となる処はベランメエなお姐さんと見受けられる。島田正吾が唄う「ああ金の世」は如何にも新国劇の役者らしく...数十年ぶりに聴くエノケンに懐かしみを憶え、小沢昭一の正調な演歌を聴くと、つくづく惜しい人を亡くしたと考えさせられる。高田渡の朴訥とした唄い振りは新宿西口の60年代フォークとの共通点よりも…相違点の方が多いような気がするのだが…。そう云えば...足立の下町に住んでいた餓鬼の頃『サリトハツライネ テナコトオッシャイマシタカネ♪』と意味も解らず合の手の様に唄っていたような…記憶があるが…もちろん…唖蝉坊のことなど知る由もなし。
「唖蝉坊は生きている」曲目リスト
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壇の浦 添田知道
ストライキ節 小沢昭一
四季の唄 坂本ハツミ
ラッパ節 坂本ハツミ
ああ金の世 島田正吾
増税節 榎本健一
あきらめ節 高田渡
都節 添田知道
まつくろ節 小沢昭一
ブラブラ節 高田渡
新わからない節 高田渡
のんき節 小沢昭一、添田知道
虱の旅 高田渡
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関連
添田唖蝉坊・知道を演歌する