東京の中枢は丸の内 日比谷公園両議院 いきな構えの帝劇に いかめし館は 警視庁
諸官省ズラリ馬場先門 海上ビルディング 東京駅 ポッポと出る汽車 どこへ行く
『東京節・添田知道/ 土取利行(弾き唄い)』を聴いていて気になったのが「いかめし館は 警視庁」の歌詞である。現在の桜田門ではなく帝劇の並びに警視庁があるとすると丸の内署の辺りと思い、東京時層地図 で調べると…現在の第一生命と丸の内署を併せた敷地に「厳めしい館の警視庁」が在ったようだ。関東大震災後の帝都大改造で警視庁は桜田門に移り、丸の内に在った「諸官省ズラリ」は武蔵野台地の端である霞が関に…日比谷入江を埋立てた低湿地は民間に払い下げとなったのだろう…。
と云うことで、両国の旧国技館跡で『パイノパイ 添田知道を演歌する』を聴きに行ったのだが、なんと途中休憩なしで四時間の長丁場、流石に草臥れました。昨晩は2月公演の土取利行・邦楽番外地/添田唖蝉坊・知道を演歌するの続編として、添田知道をメインに大正・昭和初期の演歌・流行り歌にフォーカスしたものでした。
当日(2014年8月5日のダイジェスト):土取利行LIVE:添田知道の東京節三部作@シアターX
と云うことで東京節の原曲は南北戦争当時のジョージア行進曲(Marching Through Georgia)であるが、知道が父・唖蝉坊に「この節で一つ演歌を作ってみないか」と示されたのが、このメロディであったのだが、知道は当時それがジョージア行進曲とは知らず、幼い頃、大磯の親戚の家に預けられていた頃、村の子供から『トモチャンガミヤコニカエルトキ ハーチニチンコヲサーサレテ アイタタッタアイタタッタコリャオカシ アイタタッタアイタタッタコリャオカシ…』とからかわれた囃し唄の節と同じであった。まぁ、当時のガキどもでも知っている軍歌のメロディならば世相を諧謔する演歌の節にはもってこい、使わない手はないのだ。
土取利行のパートナーであった桃山晴衣は晩年の添田知道の内弟子として、師の偉業を後世に伝えるべく多くを聞き取り、資料として残した。FreeJazzの打楽器奏者である土取利行はパートナーが残したものを伝えるべく、門外漢から邦楽にアプローチしているが、元々FreeJazzだけに拘らず、時代を超えたWorldMusicまで幅広く研究活動しているから、それも可能なのだろう。
桃山晴衣の明治大正演歌(1)/1983年池袋スタジオ200
上記画面は桃山晴衣のストトン節の替歌であるが、メディアの劣化は酷くなるばかり…。
と云うことで。私も東京節の替え歌を作ってみた。
オタクの中枢は秋葉原 ラジオ会館電気街 ビッグな構えのムラウチに やっちゃ場壊して超高層Posted by S.Igarashi at August 6, 2014 10:05 AM
フィギィアずらり模型屋さん メイド喫茶にAKB コスプレ着替えて どこへ行くアベちゃんたらギッチョンチョンでバイのバイのパー
パリコト パナナで クライ クライ クライ
先年丹波篠山で開かれた「小沢昭一追悼集会」には解同かなんかの幹部で、西成の靴屋の元締、という方もいらしたです。
Posted by: 古山惠一郎 at August 11, 2014 04:08 PMこの間、中学の同窓会があり、ヤクザになったY君と久しぶりに会った。俺が「中三の頃、いじめられていたよね。」と切り出すと「うん、いじめられていた。」….Y君も学年主任だった教師・Aから受けた差別がなければ、ヤクザにはならなかっただろう。
Posted by: iGa at August 11, 2014 03:48 PM江戸時代非人の生活 (生活史叢書-21)なるものも注文したので…なにかしらの記述があると思う。
Posted by: iGa at August 11, 2014 03:37 PM「盲人の生活」というのもあるな。以前浜松のある通りで、白杖を振り回しながら渋滞も気にせず道路の真ん中を悠々と歩く盲人がいたので、白杖製造大手をやっている同級生に「あれはナニモのだ?」と聞いたら「そりゃ君、盲人だってやくざもおれば詐欺師も居るさ。」との事であった。
Posted by: 古山惠一郎 at August 11, 2014 03:23 PM猿回しとか大黒舞なんてのは如何でしょう?
雄山閣出版の生活史叢書14『演歌師の生活』添田知道著をAmazonの古書店から入手したのですが、この叢書シリーズが33巻まであって、どれも面白そう。添田知道は第3巻「てきやの生活」と云うのも書いているようだ。「やくざの生活」とか、もちろん「遊女の生活」もあります。
Marching Through Georgia
というのを聞いてみました。
ギッチョンチョン
というのはフィドルだったのすね。
南北戦争が農業経済と工業経済の戦いであれば
米西戦争は植民地経済と近代経済の戦いでありましょうか。
観戦武官の柴五郎少佐はハヴァナ要塞に取り付いた米義勇軍を
「こんなシロートがスペイン軍に勝てるわけが無い。」と見たのですが、
パイノパイノパイ
で勝っちまったのであります。モチベーションの違いだな。
戦意高揚映画で「カサブランカ」を作って当てるのと、
「イカメシ館」では大分違う。