コンピュータ・パースペクティブ
計算機創造の軌跡 (ちくま学芸文庫)
文庫本・腰巻に書かれている如く「イームズ夫妻による図説コンピュータ史」である。2001年に東京都美術館で行われた「イームズ・デザイン展」図録の「イームズとIBM」によれば1958年ブリュッセル万博IBM館で上映された短編映画の制作をイームズが手掛けたことからコラボレーションが始まり、1964年のニューヨーク万博のIBM館ではサーリネン設計のパビリオンの展示デザイン、映像からグラフィックまで手掛けている。本書は1971年のIBMの展示会「コンピュータの遠近法」の記録である。従って、未だパーソナル・コンピュータは影もカタチもない。バベッジの解析機関等の計算機械に始まり、コンピュータの必要性が萌芽したと伝えられている1890年の国勢調査から1940年代のUNIVACと最後はSEACまで、云わばコンピュータの歴史前期の記録である。書籍としては本来のドキュメントサイズから文庫本にスケールダウンされているので、あまり見易いとは云えないが、資料的価値は高い。
因みに沖電気がUNIVACと設立した「沖ユニバック」の八王子事業所を中学の時、校外授業で学校から歩いて見学に行ったことがあるが、その工場は昨年解体撤去され、すっかり更地となっていた。先日、その正門前を車で通りかかったら、労組の人が座り込みしていた。半世紀経ってもコンピュータでは解決できない問題は山ほどある...。
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901番地
追記:早速、栗田さんが原書をエントリーされた。A COMPUTER PERSPECTIVE
やっぱり!(^_^;
Posted by: iGa at January 12, 2012 11:38 PMそういえば、今日は寒波で寒くて、何度かクシャミしてました。あの時間かも!
Posted by: 栗田 at January 12, 2012 09:06 PMどうもです。
AKiさんも、あの本が翻訳されていたのかと、驚きのようで、栗田さんの話がでました。クシャミされませんでしたか?。
Posted by: iGa at January 12, 2012 08:09 PMちくま学芸文庫のシリーズは何冊か蔵書があるのですが、まさかこの本が翻訳されていたとは、驚きです!!
TBできないので、コメントをともたもたしていたら、先に追記してありました。ありがとうございます。