"901:After 45 Years of Working"と題されたフイルムはチャールズ・イームズ(Charles and Ray Eames)の孫であるイームズ・ディミトリアス(Eames Demetrios)と娘のルシア・イームズ・ディミトリアス(Lucia Eames Demetrios)によって制作され、"EAMES FILMS"のDVDにSpecial Featureとして加えられたものだ。
1988年8月21日レイ・イームズ死去、建築家の夫チャールズ・イームズの死から10年、夫妻の45年間のデザイン工房901番地は、彼女の計画に従い売却、中身は彼女の遺志を継ぎ博物館や各施設に贈られた。工房を閉める時に夫妻の素晴らしい世界を記録に残すことにした。以上の趣旨で制作されたフィルムはイームズ夫妻の娘・ルシアが8月21日の日付のカレンダーを壁から外し紙に包み、全ての物が搬出され空となった工房が闇に包まれたところで終っている。
「彼女の計画」と言うからには工房の創始者である"Charles and Ray Eames"の二人が亡くなったら工房を閉めるということは二人の約束事だったのであろう。二人の遺志を継ぐ者がいても、一旦リセットして再出発すれば良いのだ。それは残された者への配慮かもしれない。45年間の夢と記憶が記録された工房を閉めるのは、ちょっと哀しく淋しくも感じるが、その潔さがフィルムを見終えた後に爽やかさを伝えてくれる。
チャールズ・イームズの孫であるEames Demetriosのサイト・eamesdemetrios.comからYou Tubeにアクセスすると、イームズデザインのプライウッドによる象の素敵なアニメーションを見ることができる。チャールズ&レイ・イームズのミームはこうして生き続けているのだ。
"A Gathering of Elephants"
追記
「チャールズ・イームズ写真展 100 images × 100 words ─偉大なるデザイナーのメッセージ」:5月20日〜6月8日
チャールズ&レイ・イームズ 16mmフィルム上映会:2008/6/7
玉井さん、どうもです。
あっ、それは知らなかった。目黒区民センターホールで『チャールズ&レイ・イームズ 16mmフィルム上映会』もあるんですね。
うーむ、2003年12月にエントリーした「EAMES FILMS」を再びエントリしたのは...偶然にしても...出来過ぎ!
Posted by: iGa at May 23, 2008 08:03 AM20日から、AXISでイームズの写真展をやっていますね。
ぼくはまだ行っていませんが、行きます。