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パノラマはこの四月に拡張整備が済みリニューアル開園した片倉つどいの森公園の外れから見た風景、その正面に見える森は片倉城趾でなく片倉城跡である。この付近も一般的には多摩丘陵(古くは多摩の横山)と大きな括りで呼ばれるが、場所を特定すると小比企丘陵となり、現在は八王子の地産農作物の供給地の一つとなっている。湯殿川を挟んだ対岸の北側は椚田丘陵となり、その丘陵の外れ、低山から山脈が始まる位置に初沢城跡があり、この小比企丘陵からも初沢城は遠望できる位置にある。嘗ては初沢城を下った町田街道から東側一帯の椚田丘陵も農地が続き、昭和30年代中頃までは田園風景が広がっていた。
1947年に進駐軍が空撮した写真が片倉城の空堀がよく分かる。南北に走る道路が国道16号線(通称・横浜街道、但し横浜では八王子街道と云う。)右上から左下に斜めに走る線路はJR横浜線(当時は単線)、東西に蛇行して流れるのは湯殿川、横浜線の南側に沿って流れるのは湯殿川の支流・兵衛川である。
GoogleMapによる空撮写真であるが「片倉つどいの森公園」は未だ災害避難場所として公園整備されてなく人家が残っている。また八王子南バイパスの一部となる公園西側の道路も延長工事がされていない。八王子みなみ野の開発に伴って造られ公園の一部となった調整池は1947年の進駐軍空撮写真を見ると兵衛川の支流が流れる谷戸であったことが解る。
片倉つどいの森公園・芝生広場から高尾山を望む。手前には初沢城も見える。
芝生広場にはピクニックにきた人のテントが張られているが、ここが難民キャンプ村になることは想像したくない。因みに、良く晴れていればここから富士山もみえるしキューピー山も良く見える。子供の頃、椚田丘陵の畑で凧揚げをしたが、この芝生広場も凧揚げには良さそうだ。
片倉城跡公園の二の丸広場、此処もピクニックに良さそう。公園北斜面の谷戸のカタクリの花は季節が終ったが、今は山吹草が盛りである。