昨日発売の東京人の8月号・特集「東京の古道を歩く」は久々に充実した内容で買いである。最近、地図系特集記事の内容が矢鱈と凸凹地図ばかりで些か食傷気味であったが、今回の巻頭特集「キーワードで探す古道五選」は明治時代と現代の地形図を比較した図版が見やすく判りやすい。それもその筈で、嘗てMac系の雑誌でビギナー向けの記事を多く書いていた荻窪圭氏によるものだ。因みに荻窪氏は先々月も、タモリ倶楽部の「千年前のロードマップ奈良・平安時代の東京古道を行く!」に出演、タモリ相手に品川道について蘊蓄を語っていた。
之潮の芳賀さんは『江戸城内を貫く鎌倉道の記憶』と『道の権力論 「まっすぐ道」が「ミ・チ」の起源』を寄稿。そういえば「土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く」の著者は尾根道に繋がる半蔵門を江戸城の正門と読み解いていたが...。
八王子界隈では浜街道(絹の道)が紹介されているが、どうやら武蔵國と相模國を結ぶ七国峠の鎌倉道は忘れられた古道の様である。
工学部系の荻窪圭さんは実証的で、文学系の妄想世界とは一線を画してますね。
そういえば、高島平に居た頃は....家の近くの古道が良く夢に出てきたけれど、戻ってきてからは夢に出てこなくなりました。その古道は鎌倉道というよりも北条氏が使った小田原への道で、現在の町田街道に沿うようにありましたが...
全ての道はローマならぬ鎌倉に通じるですか
荻窪圭さんの図版が載っているなら買おうかな
分梅村の村人(地主連)が町内のバス旅行で「どこへ行こうか?」と相談したら、やはり「鎌倉」だったそうな。
Posted by: Fumanchu at July 4, 2013 03:17 PM