民間によるテレビの商業放送が開始されてから60年だそうである。嘗て大宅壮一はテレビメディア黎明期に際し、その内容の程度の低さに「一億総白痴化」を憂いたと云う。そして、近未来のメディアをテーマに1965年に書かれた筒井康隆の「48億の妄想」は既に現実のものとなっている。某・女性アスリートの写真を見せられ嬉々として街頭インタビューに応える母娘らしい二人連れは実に都合よくメディアコントロールされ「48億の妄想」の世界そのものに見える。そういえば一億総白痴化を憂いた人の娘もマスゴミで高飛車なコメントをウリにしているくらいだから...なんとも情けない世の中である。
追記:笑犬楼大通り
スチールカメラには拒否反応してもテレビカメラには愛想をふりまく人の心理を ネタに筒井康隆は半世紀前にドタバタの世界を描いていた。
Posted by: IGa at July 7, 2013 07:16 PMテレビカメラとマイクを向ければ、誰でもテレビ俳優、というのはマンハッタンでも見掛けましたな。
Posted by: Fumanchu at July 7, 2013 06:13 PM筒井康隆は「笑犬楼大通り」なるサイトで不定期に日記を書いてます。
昔々、ジャズ系のミニコミ誌で山下トリオと筒井康隆の対談を読んで、その馬鹿馬鹿しさに共感したのが、筒井康隆を読みはじめた切っ掛けですね。
もしかすると、この写真の母娘らしい二人連れも「仕出屋」から派遣された「仕込み」かもしれませんね。まったく、こいつら自分たちが通行の妨げになっててもお構いなしで、ほんと路上の粗大ゴミです。
Posted by: iGa at July 7, 2013 04:46 PMひどい妄想の記事がはびこるマスゴミ、同感です
「聖痕」なる長編小説の紹介が今朝の東京新聞にでていて、筒井康隆がまだ生きている事分かりました
大宅映子って大宅壮一の娘だったんだ、何だかな