May 03, 2013

日米地位協定入門

本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
毎年、会計事務所に決算報告の打合せに行くと、なんたらかんたらと1時間くらい雑談してから本題に入るのだが、今年はケンちゃんが「東京の空は米軍に支配されているんですね。知りませんでした」と本書の事を話題にした。『そうですよ。僕んちの上は「アメリカの空ですよ。』と答え、『そうそう、その本は買ってあります。未だ読んでないけど...』と...3年前に拙ブログにエントリーした「Born In The Occupied Japan」の事に触れ、ベトナム戦争が終わったのをファントムが飛ばなくなった事で実感した話をした...。
本書の「はじめに」を読むと...『......この数年、日本には大きな出来事が次々と起こりました。民主党政権の誕生と消滅、普天間基地の「移設」問題、東日本大震災、福島原発事故と原発再稼働問題、検察の調書捏造事件、尖閣問題、オスプレイの強硬配備、TPP参加問題、憲法改正問題.....
そうしたなか、これまで、「ひょっとして、そうなんじゃないか」「でも信じたくない」
と思ってきた事が、ついに現実として目の前につきつけられてしまった。......』とある。

まぁ、敗戦後の長期に亘る自民党政権下で「隠蔽・改竄・捏造」で誤魔化していたことが、民主党政権で白日の下に晒された訳であるが、野田の自爆解散で自民党政権が復活したことにより、権力に擦り寄るマスメディアとの連携によってメディア・コントロールはより陰湿さを増している。『知らなかった。』では...済まされない事が...現実となりつつある。

内容
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PART1 日米地位協定Q&A(17問)

1: 日米地位協定って何ですか?
2: いつ、どのようにして結ばれたのですか?
3: 具体的に何が問題なのですか?
4: なぜ米軍ヘリの墜落現場を米兵が封鎖できるのですか? その法的根拠は何ですか?
5: 東京大学にオスプレイが墜落したら、どうなるのですか?
6: オスプレイはどこを飛ぶのですか? なぜ日本政府は危険な軍用機の飛行を拒否できないのですか?
また、どうして住宅地で危険な低空飛行訓練ができるのですか?
7: ひどい騒音であきらかな人権侵害が起きているのに、なぜ裁判所は飛行中止の判決を出さないのですか?
8: どうして米兵が犯罪をおかしても罰せられないのですか?
9: 米軍が希望すれば、日本全国どこでも基地にできるというのは本当ですか?
10: 現在の「日米地位協定」と旧安保条約時代の「日米行政協定」は、どこがちがうのですか?
11: 同じ敗戦国のドイツやイタリア、また準戦時国家である韓国などではどうなっているのですか?
12: 米軍はなぜイラクから戦後八年で撤退したのですか?
13: フィリピンが憲法改正で米軍を撤退させたというのは本当ですか?
ASEANはなぜ、米軍基地がなくても大丈夫なのですか?
14: 日米地位協定がなぜ、原発再稼働問題や検察の調書ねつ造問題と関係があるのですか?
15: 日米合同委員会って何ですか?
16: 米軍基地問題と原発問題にはどのような共通点があるのですか?
17: なぜ地位協定の問題は解決できないのですか?

PART2 「日米地位協定の考え方」とは何か

資料編 「日米地位協定」全文と解説
〇日米地位協定 〇日米安保条約(新)
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Posted by S.Igarashi at May 3, 2013 11:02 AM