上記の地図(クリックで拡大)は昨日放送されたタモリ倶楽部「秋の巨大建造物クルージング/江東・水門銀座を行く!」の解説とナビゲートを務めた佐藤淳一氏が提供している東京水門map(beta)の水門位置情報をGoogleMapに落とし込んだものである。番組内容は木場を出航し「1:曙水門」から湾岸地区埋め立て地の運河を巡り「5:浜前水門」から隅田川を上り、右手に「6:月島川水門」と「7:住吉水門」を見やり、「8:新小名木川水門」から小名木川に入り、旧中川に合流して「10:荒川ロックゲート」から荒川に出るまでを紹介。いつもならマニア向けの内容に対し狂言廻しのお笑い芸人の冷ややかな醒めた態度が目立つのであるが、今回はお笑い芸人を含め一同、船上で大盛り上がりを見せていた。中でも閘門(こうもん)を通過する時は一同大興奮、こうもんからほとばしる水しぶきを浴び、アドレナリンもピークに達した。それにしても「9:扇橋閘門」と「10:荒川ロックゲート」の間の小名木川は隅田川や荒川よりも水位が2.4mも低い、つまり江東区のゼロメートル地帯に位置していると云うことである。
水門写真家・佐藤淳一氏のblog:Das Otterhaus
江東区のゼロメートル地帯が解るように数値地図(クリックで拡大)を作成しました。ちょうど小名木川の扇橋閘門から東の荒川ロックゲートまで海抜よりも低いことが解ります。これを見ると東西線より南の近代による埋め立て地によってゼロメートル地帯が取り残されてしまったことが解ります。(嘗てのごみ処分場であった夢の島が海抜5mと意外と高い...。)地下水の汲み上げよる地盤沈下もあるでしょうが、既に市街地化している場所では利権もあって土盛りで地盤をかさ上げするのは困難の上...スーパー堤防の構想も実現には...江東・水門銀座は行政が考えられる現実的な問題解決の結果...でしょうか...。 因みに図中の赤丸が州崎神社の位置になります。嘗ては海岸線から離れた弁天島だということです。
森川和夫:廣重の風景版画の研究より名所江戸百景 深川洲崎十万坪
森川和夫:廣重の風景版画の研究より名所江戸百景 深川木場
扇橋閘門をGoogleMapのストリートビューで橋の上から眺める。
荒川ロックゲート(閘門)は周囲に公道がなくストリートビューで眺めることは叶わなかった。
運河好きotokoを自称するM.Niijimaさんののblog:Across the Street Sounds「川からは空が見えるのが望ましい」も併せて御覧の程を...扇橋閘門のモノクロ写真が...。
masaさんのKai-Wai 散策・オックスフォード便り(11)にはテムズ川支流のロックゲートが紹介されている。
タモリ倶楽部出演の経歴を持つ石川初さんのblog・身辺メモ「水門のエコロジー」もどうぞ...
しかしながら、水門を含め日本の土木工事にはマエストラント可動橋のようなデザイン性が欠けている、逆にそれがマニアの興味の対象となっているのだろう...が...。
Posted by S.Igarashi at November 29, 2008 08:55 AM佐藤さん、どうぞ。
この本文にリンクしてあるaki's STOCKTAKINGの「マエストラント可動橋」にMaeslantkeringの公式サイトがリンクされてますが、そこに「Rijkswaterstaat」へのリンクもありますね。カテゴリにWaterもあって、そこにも違うムービがありました。
http://www.keringhuis.nl/home_flash.html
http://www.verkeerenwaterstaat.nl/
http://www.verkeerenwaterstaat.nl/onderwerpen/water/
これもかっこいいです。
IGaさま、
> http://jp.youtube.com/watch?v=M_o-zJXaSNQ
何ですかこの映像、とんでもなくかっこいいですね!
最後に「Rijkswaterstaat」って出ますから、オランダの建設省?のPVみたいです。ぜひうちのblogでも取り上げさせてください。
佐藤さん、初めましてコメント有り難うございます。
やっぱり、船に乗ると気持ちが高揚するのか、いつもより出演者もハイテンションでしたね。その楽しさが番組に反映していて良かったです。
マエスラント防潮水門も美しいですね。YouTubeにも沢山のムービーがありました。
http://jp.youtube.com/watch?v=M_o-zJXaSNQ
はじめまして。水門写真家w の佐藤淳一です。
先日のタモリ倶楽部ではどうもお騒がせいたしました。すっきりとマップにまとめていただいて、うれしいです。
東京水門map(beta)ですが、都内の主な水門は写真が古いままで申し訳ないです。10年以上前の写真を仮に入れたままで、もういいかげんアップデートしなきゃと思ってるのですが・・・
blogにマエスラント防潮水門についても書いてます(夏に行ってきました)。よろしかったらご覧ください。
http://blog.kohan-studio.com/archives/51513686.html
じんた堂さん、どうもです。
殿方のパラダイスがあったと云うもはや伝説となった場所も、しっかりと地形にその痕跡を残してるのが...面白いですね。
Posted by: iGa at December 1, 2008 01:15 AM数値地図上の赤丸が洲崎弁天となると、その右下に広がる四角形の低地が、明治に造成された洲崎弁天町埋立地ですね。東西南北にそれぞれ三本づつある大通りも、おぼろげながら分かるような・・・。
Posted by: じんた堂 at November 30, 2008 08:56 PM海岸線を特定できる史跡が残ってないか調べてみると、木場の州崎神社が海中の島に建立された弁天様を祀る社だったと云う「州崎神社由緒」で分かりますね。数値地図でも島の面影が読み取れます。
Posted by: iGa at November 30, 2008 11:17 AMじんた堂さん、どうもです。
何となく、日比谷の入り江も想像できますね。
そういえば、ランドサットから撮った赤外線写真でも、昔の海岸線がはっきりと識別できましたね。地形に記憶が残されている...のでしょう...。
数値地図を見ますと、ゼロメートル地帯が荒川を中心に広がっているのが一目で分かりますね。下側の境界は、江戸・明治初めの海岸線にほぼ沿っているような、意外なところに、かつての地形が表れているかも・・・。
Posted by: じんた堂 at November 29, 2008 09:21 PMAKi さん、どうもです。
何故...小名木川の水位が低いのか...一目で解るように数値地図を作って見ました。この地帯は揚水ポンプの動力源が得られなくなると...怖いですね...。
Posted by: iGa at November 29, 2008 04:17 PM石川さんのブログの警告で.........見てみましたです。面白かったです。そんなに水位が........びっくりでありました。
Posted by: AKi at November 29, 2008 02:39 PM