建築確認の許認可業務が民間委託されたときから、不正が起こるのではと懸念していたが、最悪の事態ですね。手抜き工事で崩落したビルの工事責任者を死刑判決にした韓国だったら、あの建築士は刑事裁判で重罪になるでしょうね。それにしてもテレビカメラの前の彼は不敵不敵しく、反省すらしてませんでした。理念以前のモラルが崩壊しているのでしょう。バブル時は「法に触れなければ何をしてもよい」と云う風潮でしたが、それが「バレなければ何をしてもよい」に変化してます。大人がこの様です、反省を忘れた誰かとイメージが重なり、この国の現在を象徴しています。また急速な米国型・自由主義市場経済への移行が齎した事件ともいえるでしょう。
追記:この一週間前のエントリーで憲法25条と建築基準法を書いたが、何か予兆のようなものを感じていたのかも。
東京新聞11月22日欠陥住宅は今日も建つ・検査機関機能せず
この事件の背景にはコンピュータに対する盲目的信仰もあるのではないでしょうか。
80年代の後半、横浜の或る消防署に無窓階判定の計算書をExcelで作成して提出すると、予防課の係員が「へぇ〜コンピュータで計算したんですか、じゃー大丈夫ですね。」と受理、その言葉に呆れて腹の中で「おいおい、そういうものじゃないだろう、ちゃんとチェックするのが仕事だろ」と喝!
全く信じられぬ話ですね。 茅場町の新しく出来たホテルは通勤経路だったので 毎日目にしていましたが 色もデザインもおかしかったです。
Posted by: いのうえ at November 19, 2005 01:27 PM