オランダのモダン・デザイン: リートフェルト/ブルーナ/ADO
東京オペラシティ アートギャラリーで開かれている"Dutch Modern Design Rietveld / Bruna / ADO"を見てきた。本ブログのCATEGORYにはG.T.Rietveld があり、これまで18のエントリーがあったがこれで一つ追加された訳である。と云うことで2004年のリートフェルト展以来、12年ぶりのリートフェルトである。今回の展覧会は1997年にセゾン美術館で開催された「デ・ステイル展」を企画した当時のセゾン美術館・学芸員で現在、大分県立美術館館長の新見隆氏による企画と云うことで、デ・ステイルをルーツとする「オランダのモダン・デザイン」からリートフェルト/ブルーナ/ADOが取り上げられている。リートフェルトの代表作である《シュローダー邸》が未亡人と残された三人の子供達の生活空間として造られたこと、そしてADOによる木製玩具、ブルーナの「ミッフィー」の絵本と、日常的な生活に深く結びついているオランダのデザイン文化にフォーカスを当てたものである。
そう言う意味で、リートフェルトの日曜大工で作ることのできる組み立てキットとして考案された椅子等はホームセンターで売られている材料で直ぐにでも出来そうである。ブルーナのミッフィーも最初の頃は「おブスちゃん」で、またそれも可愛いのだが…シュローダー邸前のブルーナのスナップ写真も同じ街に生まれ育ち生活している者の日常の一コマに過ぎないのだろう。