横浜ホンキー・トンク・ブルースを聴いたのは何時だったのか、たぶん1980年代、石黒ケイのちょっと頽廃的な歌唱の横浜ホンキートンクブルースが最初だったと思う。先日亡くなった原田芳雄の歌で唯一持っているのがiTunesStoreからダウンロードした「横浜ホンキー・トンク・ブルース」一曲である。確か、徹子の部屋で聴いた話だったと思うけど、彼が疎開先から戻って暮らしたが所は私が生まれた所と荒川放水路の間らしい、焼けトタンと廃材によるバラックに家族と親戚が身を寄せ合って暮らしていた終戦後の少年時代、彼は荒川放水路の土手に立ち、いつか川向こうに出て、暮らしていた街を離れたいと願っていたそうだ。私は彼よりも一回り下の世代だが、そのイメージは想像できる。私達兄弟が土手で戯れているとき、遠くをみていた高校生が傍に居たのかもしれない。彼がタモリ倶楽部等で見せるシャイな工作少年の面影は、町工場やバラックが密集したあの街で培われたものだろう。
YouTube:原田芳雄 - ヨコハマホンキートンクブルース
やっぱり、役者ですねぇ。
タモリ倶楽部:「カシオペア乗車全記録」1/2/「カシオペア乗車全記録」2/2