May 08, 2011

まる子ちゃんの家

さくらももこKeith Jarrettの誕生日が5月8日なんてことには関係性は何もないが、話のネタにするのは「まる子ちゃんの家」である。
何年か前にNHK教育で水彩スケッチの講座を何となく見ていたら、神社仏閣の写生で出演者の男女のタレントが揃いも揃って建築物を遠近法を無視して「まる子ちゃんの家」の様に描いていた。初心者を起用した番組Pの思惑通りの結果なのかも知れないが、指導講師の困惑が画面からも伝わってきた。さくらももこ言う処の「くん・ちゃん漫画」の類いでは遠近法に乗っ取って描かれることは少ない。図法的に検証すると「まる子ちゃんの家」は対象物を45度に振って水平方向から平行投影法で得られる画面であるが、水平方向の距離は長めに補正が加えられている。人は「空間認識」よりも「図形認識」が優先されるのだろう。記号化された「まる子ちゃんの家」に疑いを持つものは居ない。(漫画は東京新聞5月3日・朝刊より引用)

Posted by S.Igarashi at May 8, 2011 09:49 AM
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