March 30, 2008

地中海ブログ

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その名の通り【地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。】と云うコンセプトで運営されているバルセロナ在住の建築家・cruasan 氏のブログである。見つけたのは偶然、いわゆるセレンディピティである。先のエントリーGoogleMapでPalladio tourで作成したGoogleMapにカルロ・スカルパのブリオン・ヴェガをプロットする際、場所を特定するのに何か情報がないかと"Cemetery Brion-Vega"をキーワードに検索していて見つけたサイトである。普通ならそのまま見逃してしまうのであるが、私の作成したGoogleMap"Palladio Tour in Veneto"の主要なポイントを押さえ「旅行記:建築 」のカテゴリーでエントリーされていたのであった。19年前の記憶を絞り出して書き綴っている私よりも、この三月に訪れた氏の新鮮な旅行記の方が情報が確かなことは言うまでもない。早速便乗させてもらうべくコメントを寄せたところ快く承諾を戴いた次第です。コンテンツは歴史、都市、建築、美術からサブカルチャーとその守備範囲は広く、その視点は人間社会に向けられています。最新のエントリー都市の闇:ヴェネチア(Venezia)の裏の顔とジェントリフィケーション(Gentrification)で氏は『一匹の妖怪がヨーロッパを徘徊している。ジェントリフィケーションという妖怪が』の言葉で結んでいる。重い言葉である、僕には「住む・2008春号」の松山巌氏によるエッセー「怠けるヒント」の『...どうやら川ばかりか、空まで人間は埋め立てはじめている。...』の言葉と共鳴して聴こえてきた。

Posted by S.Igarashi at March 30, 2008 10:02 AM
コメント

Cruasanさん、こちらこそ宜しくお願いします。

Loggia del Capitaniatoが改修工事ですか、これも5ベイ(柱間)で計画されて3ベイしか建設されなかった建物ですね。シートで覆われていると正面右端の柱の真ん中辺りが、右にはらんで歪んでいるのが見えないかも知れませんね。

19年前はコルソ・パッラーディオ西端のピアッツァ・カステッロに面した、たった2ベイしか造られなかった通称「悪魔の家」と言われてるパラッツォ・ダ・アレッサンドロ・ポルト(パッラーディオ作か弟子のスカモッティによるものか実証されてない。)が修復工事の最中でした。

1980年の没後400年を記念した展覧会はバジリカから始まり巡回展が東京・九段のイタリア文化会館でも開催されましたが、今年の生誕500年の展覧会はバジリカではなく、9月20日からPalazzo Barbaran da Porto (パラッツォ・バルバラン・ダ・ポルト)で開催される様ですね、展覧会開催中も改修祭が続いたり...して。

Posted by: iGa at March 31, 2008 10:49 AM

こんにちは、iGaさん、「地中海ブログ」のCruasanです。紹介して頂いて、どうもありがとうございました。これからもヨロシクお願いします。

さて、パラーディオのちょっとした現地情報なのですが、2008年3月現在でバジリカ(Basilica)とその向かいにあるヴェネチア共和国総督官邸(Loggia del Capitaniato)、そしてラ・ロトンダ(La Rotonda)の並木道右手側の建物が改修中でした。ロトンダから歩いて数分の所にあるVilla Valmarana(パラーディオじゃ無いけど)も改修中で、今年のVicenzaは改修祭りっぽいですね。

Posted by: cruasan at March 31, 2008 06:08 AM