September 03, 2006

Artifice Great Buildings Online

GBC01.jpg

それは"Alvar Aalto"の"Helsinki University of Technology"の別名"Otaniemi"をGoogle検索していた時に偶然出会った。"Artifice Great Buildings Online"による"The Great Buildings Collection"である。検索はキーワードによる"Search"、建築名称による"Buildings"、建築家による"Architects"、場所による"Places"と四つの選択肢がある。特筆すべきは建築データの位置情報が"GoogleMap"にリンクされていることである。願わくば"GoogleEarth"でアクセス可能な緯度経度の情報があると有り難いのであるが。

と云うことで実はCD-ROMによる"The Great Buildings Collection"を持っているのである。1994年にハイパーカードをベースに制作されたものだがPowerMacG5のclassic環境でも難なく開くことができた。何故このCD-ROMが手元にあるかと云えば1995年2月のatで特集したMacintoshの記事を書く際に3D InnovationsDesignWorkshopを取り上げ、3D Innovationsの井上淳氏に協力して頂いたことから始まる。DesignWorkshopはオレゴン大学建築美術学部のケビン・マシューズ助教授(当時)の手によるもので、DesignWorkshopによるモデリングデータとリアルな建築データを組み合わせたデータベースが"The Great Buildings Collection"と云う訳だ。このときシアトルに行く用事のあった古山くんがオレゴンまで足を延ばし、オレゴン大学建築美術学部のケビン・マシューズ助教授を取材しその時に頂いたCD-ROMと云う訳である。CD-ROMの閉じられた系からInternetによる開かれた系へと本来在るべきシステムに進化していたことを喜びたい。

左上の画面は"Architects"より"C"から"Le Corbusier"を選択し"Works"のリストから"Villa Savoye"を選んだ状態である。更に"Location"の項目に"map"があれば左図の"GoogleMap"に連動する。左図は"Villa Savoye"の"Location"を示す"GoogleMap"を最大限に拡大したものである。ディフォルトは航空写真に地図を重ねたデュアルであるが、もちろん地図だけ、航空写真だけも表示できる。
しかし、これだけのデータがあってもLouis I. KahnのBangladeshは"National Assembly in Dacca"の位置情報を示すMapはないのである。マイ・アーキテクトを見て"GoogleEarth"でダッカの議事堂を見つけられなかったが、やはり詳細な航空(衛星)写真がなく、見つけられないようである。

Posted by S.Igarashi at September 3, 2006 01:28 AM