March 15, 2006

毎日ムック「新版 戦後50年」

11年前に出版された毎日ムックの「新版 戦後50年」である。腰巻きにも書いてあるように1945年の広島から1995年の神戸大震災までの戦後50年間の記録である。発行日が1995年3月25日となっているので、たぶん神戸大震災は全ての編集が終わった後で急遽追加されたのだろうが、地下鉄サリン事件までは間に合わなかったようだ。11年前に買った時は何かの資料として役立つだろうくらいにしか考えていなかった。久しぶりに内容に目を通してみると、自分が生きてきた時間に平行して起きた出来事がこの一冊に込められていた。1956年の頁には、つい先日ミニダイブで歩いた佃島の風景や築地川岸のバラックの写真があったり、1957年の頁にはお化け煙突の写真まであった。昭和の記憶が風化されてゆく中で、これは僕らの記憶の百科事典なのだ。

Posted by S.Igarashi at March 15, 2006 12:15 AM
コメント

みなさん、どうもです。
この本の情報量はかなりなモノですね。
50年前の黒柳徹子と丸山(美輪)明宏がどことなく似ていたりとか、おかしな発見があります。

Posted by: iGa at March 16, 2006 08:36 AM

あ、これ私持ってる!と思ったら、neonさんもでしたかぁ♪
なんとなく、来た道を知っておかなくちゃあ、覚えておかなくちゃ、というので買った覚えがあります。
時々、ぼんやり眺めては「私が小学生の頃、そういえばこんなことがあったなあ」と思い出しています。
もう一つのお気に入りの写真集「甦る幕末?ライデン大学写真コレクションより」(朝日出版社)とセットで見る時は、日本人の顔つきや体つきの変化を見比べて楽しんでいるんですが...。

Posted by: kdoorie-ave at March 16, 2006 02:16 AM

すみません、訂正です。西井さんの最後の大きなお仕事は、「20世紀写真論」(終章)のほうでした。

Posted by: neon at March 15, 2006 07:25 PM

あ〜、これ持ってます!赤線の建物が出てると聞いて買ったのですが、かなり色々印象的な写真が出ていて今でも時々開いています。そうそう、お化け煙突もでていました。記憶の百科事典と言う言葉、ぴったりですね。たしか西井一夫さんの最後の大きなお仕事だったと聞いています。西井さんの「昭和二十年東京地図」(現在ちくま文庫)も素晴らしいです。(ご存じかと思いますが)。

Posted by: neon at March 15, 2006 06:58 PM

「僕らの記憶の百科事典」、いいキャッチコピーですね。私も40歳代になって、自分の生きてきた過去がセピア色になってから、「歴史」という事柄に関心が深まりました。自分が記憶が歴史の一部になっているからなんでしょう。「僕らの記憶の百科事典」のような風化に抵抗していく“装置”は、個人にとってと同時に、街にとっても重要な存在です。そのような街の歴史=パブリック・ヒストリーを街のなかにどう保持していくのか。開発に対するアリバイや免罪符として、そのようなパブリック・ヒストリーが利用(悪用)されているような現状に、どうも後手後手にまわっているようで、つらいです。“界隈ブログ”でいえば、玉井さんのところの「路地と『路地の再生』」しかり、masaさんのところの「曳舟駅前の再開発」しかりです。ところで、私には、masaさんが、徳山村の増山たづ子おばあちゃんに見えてしまいます。

Posted by: わきた・けんいち at March 15, 2006 12:18 PM