「タモリのTOKYO坂道美学入門」の序章に彼が幼稚園に行くことを拒んだ経緯が書かれた「坂に佇む少年」の話がある。前にもタモリは何度かその話しを語っているのだが、私は自分と同じような子供がいたことにへぇ〜〜と感心した。四人兄弟の一番下だった私に対して、両親は兄達が学校に行っている間は私一人だけになるので幼稚園の一年保育に通わせようとした。
幼稚園に行かされることを兄から伝え聞いた私は幼稚園がどういうものなのか、自分が行かされる筈の幼稚園を兄と一緒に見に行った。そこで見たものは園児達のお遊戯であった。お遊戯の小首を傾け、しなを作る決めポーズを見て、こんな真似はしたくない、嫌だと思った。次に近所の同い年の子供を訪ね。幼稚園で何をしているのか、お絵描き帖等を見せてもらった。それを見て、なんて幼稚なんだと思った。そして色々尋ねてみて、幼稚園は自分の興味の対象ではないことが分かった。
スモックまで揃え、入園の準備をしていた両親の期待に反し、私は「幼稚園には行かない」と伝えた。両親は「好きなもの買ってあげるから」と私を誘惑した。私の頭の中は欲しい物が走馬灯のようにグルグルと回り、物欲に負けそうになった。しかし「幼稚園で勉強を教えてくれるなら行くが、幼稚園では勉強を教えてくれないから行かない」と言い、困らせた。両親は一度言い出したらきかない私の性格を知ってか諦め、「それなら、一人で留守番でもしてなさい。」と叱り。私は「いいよ。」と答えた。私のために買いそろえたスモックは兄の普段着となった。
aneppe さん、わきたさん、どうもです。
>「一度言い出したらきかない」
それが禍いして、給食抜きにされたり、廊下に立たされたりとか、、
iGaさん、こんばんは。いや〜、なんだかイイ話しですね〜。「一度言い出したらきかない」ご正確なのですね。頭に入れておきます(^0^)。私も、子供の頃の記憶を、メモのようにブログに残してみたくなってきました。そういえば、AKiさんのブログにはそのような自分史のカテゴリーがありましたね。
Posted by: わきた・けんいち at March 14, 2006 10:51 PM目に浮かぶというか納得してしまったのは、
三つ子の魂なんとやらなところがあるのでしょうか(*_*)