AmazonによればTHE KOLN CONCERTは"Keith Jarrett"のソロピアノで最も売れているCDである。そのCDが現在「JAZZ THE BEST 1500 世界最強の名盤30選」として特別限定価格1500円で販売されている。この廉価版はAmazonには今のところ置いてないようだがユーズド価格ならこの値段でも販売されている。
"Keith Jarrett"のベストアルバムの一つとされている"THE KOLN CONCERT"であるが"The art of improvisation Keith Jarrett"によれば二つの困難があって生まれた奇跡の作品と言えそうだ。
その一つ、コンサート当日はトラブルなどで徹夜が二日連続した翌日と云うことで最悪な体調であったこと。そして、もう一つはキースが希望したピアノが会場に届けられていなかったことである。会場に届けられていたピアノはレンジの狭いピアノだった。ピアニストならフルグランドを要求するのが当然である。(推測であるが貸し出し業者がどうせジャズだからとレンジの狭いピアノを持ち込んだのであろう。)
マンフレッド・アイヒヤーはコンサートの中止を考えたが、キースはそのピアノで演奏することを決めた。それからキースは通常のマイクセッティングではなく、ピアノの周囲に自ら一本一本マイクを立て、ピアノの音を確認しマイクセッティングを決めたと云う。コンサートに来る聴衆の為に妥協はしたが、音楽の為には最悪の条件でも妥協はしたくなかったキースの姿勢から名盤が生まれたのだろう。
「ゾーン」といえば
「ストーカー」ですね。
確かキースは即興演奏の時、ゾーンに入ると言っていた思います。スタンダードトリオも三人がゾーンに入れるからコミュニケーションが可能だとも、、、
Posted by: iGa at October 6, 2005 11:17 AMどうして、こんなことができるんだろう、という
神がかったところがキースにはあります。
ピアノの前に座ったキースは
現代のシャーマンなのかもしれません。
ソロ公演、楽しみです。