ロンドン地下鉄テロで考えさせられたことがある。ポストコロニアリズムに書いてあったことであるが、世界で初めて生物化学兵器を使ったのはイギリス、そしてその命令を下したのは植民地大臣であったウィンストン・チャーチルと云われている。後のイギリス首相である。アラビアを支配していたオスマントルコからイギリス軍がアラビアを奪還した話は英国サイドから描かれた「アラビアのロレンス」として有名だが、アラブにとっては支配者がオスマントルコからイギリスに代わっただけのこと。イギリスの目的はオスマントルコからのアラブ開放ではなく石油資源にあったことは言うまでもない。そうしたイギリス支配に不満を持つ部族の反乱に対して用いたのが生物化学兵器だという。ウィンストン・チャーチル曰く
「こいつらには窒息性の爆弾を使うのがいい。この爆弾は人を殺さず不具にするから、、、騒ぎを起こす部族民にまず使ってみるのが最適だ。」、、、「ガスを使うからといっていちいち騒ぐことはない。野蛮な部族民に毒ガスを使うことに私は大賛成だ。」ポストコロニアリズム/ロバート・J・C・ヤング著(本橋哲也・訳)より引用