既に解説書「まるごと702NK」まで刊行されたNokia 6630 (Vodafone 702NK)であるが、フツーの携帯との違いは上の写真で示すように、携帯とPDAが合体し一つのモバイル機器となったのがNokia 6630 (Vodafone 702NK)である。以前は写真左のNOKIA NM502iと写真中央のPSIONrevoを赤外線で接続しNOKIA NM502iをモデムとして用い、プロバイダに接続してPSIONrevoで外出先でメールのチェックをしていた。そのPSIONrevoのOSであるEPOCを進化発展させたのがSymbianである。PSIONrevoでのメールチェック方法はサーバーからヘッダーだけ取得して、必要なメールだけダウンロードしていた。それがNokia 6630 (Vodafone 702NK)一台で出来るのである。諸外国では既にこれだけのSymbianWareがあるのだが、昨年暮れにボーダフォンから発売されたNokia 6630 (Vodafone 702NK)が日本で最初のスマートフォンである。つまり外資系通信事業者によってようやく実現された訳である。Nokia 6630 (Vodafone 702NK)が黒船となって外観だけなく機能による選択肢が増え、更に国内でEnfour Group等のPSIONやSymbianの開発を続けてきた人達によってオリジナルのアプリケーションがリリースされることを期待したい。
Nokia 6630 (Vodafone 702NK)のメール機能はいわゆる携帯メールの他に一般的なE-mailの送受信も行える。E-mailの送受信はパケット通信になるので木村カエラのボーダフォンTVCFのように無料と云う訳にはいかないが、メールサーバーからヘッダーだけ取得できるのはPSIONrevoと同じである。インターネット常時接続が一般的になった今日ではメールマガジンの類いやあり難くないジャンクメールやスパムメールも多いので必要なメールだけダウンロードすれば良い。またメールサーバーにあるジャンクメールやスパムメールをNokia 6630 (Vodafone 702NK)側から削除できる機能もある
メールはボーダフォンのSMS(ショートメール)とMMS(マルチメディア対応)の他E-mailの三種類が使える。E-mailはクライアントを設定し専用のメールボックスを作る。メールボックスには取得したヘッダーだけが表示される。
E-mailの取得はボーダフォンのアクセスポイントに接続するので、ユーザー名もパスワードも予めディフォルトで指定されているものを用いる。
Nokia 6630 (Vodafone 702NK)のE-mail クライアント設定はノキアのサイトに懇切丁寧に書かれた手順のチェックリストがあるので、そこでメールサーバーの設定を入力してからチェックリストをプリントアウトして行うのが間違えないで良い。
契約時に与えられたボーダフォンのメールアドレスの変更はボーダフォン・オリジナルメールアドレス設定に詳細がある。