最近、矢鱈と喋る機械が多すぎる。その筆頭は銀行のATMである。ずらっと並んだATMがてんでバラバラに勝手に喋っている様子は騒々しさを通り過ぎて不気味ですらある。ATMを前にして少しでも操作が遅れようでもしようなら、遠慮会釈なく次の捜査を促すメッセージを浴びせかける。「ウルサイ!分かってる、今するところだ!」と、怒鳴ったところで相手は機械、人の気持ちなど分かる訳もなし、まわりの客に頭のおかしい奴と思われるのが関の山である。ATMという機械そのものが顧客を奴隷扱いにして銀行業務の手助けをさせているようなモノなので、いまさらサービスと言っても始まらない気がするが、せめてATMの初期画面に「サイレント・モード」を選択するボタンくらいはあっても良いだろう。それに意味もなく矢鱈と喋りまくるのでなく、顧客が必要なときだけ手助けするヘルプ機能だけで良いのではないだろうか。ATMで振り込みするときの後ろに並んだ顧客からの無言の重圧に加え、ATMからの罵声にも聴こえるメッセージ、誠に精神衛生上宜しくない。
Posted by S.Igarashi at March 28, 2005 02:55 PM