March 29, 2005

妄想力

趣味を妄想と公言して憚らぬのは関根勤クンやタモリであるが、妄想力に関しては私も彼らに引けをとらないと自負している。そんな私でも落語の登場人物の妄想力には敵わない。中でも六代目・三遊亭圓生の十八番・小言幸兵衛に出てくる麻布は古川の家主・田中幸兵衛の妄想力は群を抜いている。長屋を借りにきた者が店子になると仮定しただけで、その家族構成や職業から推測してアレコレとんでもない状況を未来予測、妄想は飛躍し、妄想が独り歩きし始めると誰も手を付けられなくなる。仕舞いには借り主の当の本人が傍観者然として妄想話の続きを催促する。妄想力は他人を巻き込まず脳内ファンタジーに留める程度が宜しいようで。
小言幸兵衛・あらすじ

Posted by S.Igarashi at March 29, 2005 12:05 PM