H.G.ウェルズ原作『The War of the Worlds』によるSF映画の古典・邦題「宇宙戦争」がスピルバーグとトムクルーズ出演でリメイクされ今年の夏に公開される。未知との遭遇を思わせる予告編では未だ地球に攻めてくる火星人の実態や円盤などのデザインは明らかにされていない。
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このSF映画の古典と言われている「宇宙戦争」を初めて見たのは、未だ小学校にも行っていない頃、当時住んでいた足立区にあった映画館「ダイゲンカン」であった。足立区には小学一年までしか住んでいなかったので記憶は鮮明ではなく、「ダイゲンカン」を漢字でどう書くのか憶えていなかった。映画館だから幻灯機に因んで「大幻館」と書くのだろうと思ったが、Googleで検索したら昭和32年の東京都の映画館に足立区の「大原館」が見つかった、「大幻館」でなくて残念。子供の頃、良く映画を見に行ったのはこの「大原館」と「梅田シネマ」だった。
「宇宙戦争」は日曜日に父と兄達と一緒に見に行ったのだが、途中でフイルムが切れて上映が中断してしまったことを憶えている。昔は複数の映画館で上映時間をずらして一本のフイルムを持ち回りしていたので、フイルムが切れることはよくあることだった。たぶん、このときも北千住あたりの映画館から次のフィルムを自転車で運んでくるのに間に合わなかったのだろう。(諸説ある自転車操業の語源の一説、へぇ〜)他に憶えていたのは空飛ぶ円盤から伸びた触角の様なものから発せられる光線を浴びると、建物や人が溶けてしまうことだった。
10数年前に深夜に放送された「宇宙戦争」をテレビで見た事がある。子供の頃、凄いなぁ〜と思った特殊撮影がまるで子供騙しで幼稚にしか見えなかった。それと若き日のジーン・バリーが出演していたことをその時知った。ジーン・バリーは後にテレビシリーズ「バークに任せろ」で主役の富豪刑事を演じていた。
スピルバーグもトムクルーズもきっと子供の頃に"The War of the Worlds"をワクワクしながら見たのだろう。だから、現代のCGを駆使した特殊撮影でこのSF映画の古典を蘇らせたいと考えたに違いない。
その頃、映画館のフイルムを輸送するための専用自転車というものがあったはずです。頑丈な荷台が特長のように思いました。
何で読んだのか忘れましたが、自転車でフィルムを運ぶ仕事は最下級の職業であるというのを読んだことがあります。