ジャン・プルーヴェ展が終了したばかりであるが、引き続き二つの建築展が開かれている。一つは六本木・森美術館の「アーキラボ:建築・都市・アートの新たな実験展 1950-2005」である。もう一つは水戸芸術館現代美術ギャラリー/現代美術センターの「アーキグラムの実験建築 1961-1974」だ。一昨日の日曜美術館の特集「建築・都市・ユートピア/実験建築の半世紀」は青山のプラダビルで始まり、森美術館の「アーキラボ」を中心に海外取材を含んだ内容であったが、一方の「アーキグラムの実験建築 1961-1974」で来日していたピーター・クックも出演していた。番組の最後は昨年2月11日のエントリーでも紹介したPeter CookのKunsthausで幕を閉じていた。二つの建築展に共通する内容はARCHIGRAMである。六本木に出掛けるのも良いが、ARCHIGRAMと鮟鱇鍋を求めて水戸まで行くのも乙かもしれない。
アーキグラムのプラグインシティから発想を得たのが嘗てのメタボリズム運動の旗手・黒川紀章氏の中銀カプセルタワーであるが、同様な計画は様々な建築家によって他にもあったが実現化したものは殆どない。他に実現した例では上田篤+都市科学研究所による滋賀県希望が丘・青年の城がある。このカプセルタワーの設計を担当したのは1960年代半ばの新建築住宅コンペ(審査員:丹下健三)で一等を獲得した渋谷氏である。(まだ計画中の青年の城の模型は京都四条烏丸にあった都市科学研究所で見た事がある。)しかし、滋賀県希望が丘・青年の城が竣工された頃には既にメタボリズム建築の熱も醒めていたのである。
Posted by S.Igarashi at January 25, 2005 01:57 AMクンストハウス・グラーツアートプロジェクトと云うメディア・アートのコンペがあります。作品はクィックタイム形式で提出。
ピーター・クック賞なんてのもあるそうです。
http://www.jpf.go.jp/art-compe/