昨日は学外授業で歌舞伎座の歌舞伎鑑賞会「吉例顔見世大歌舞伎」を最低料金の天井桟敷で見学、花道は見えないけれど、俯瞰で見られるので舞台構成や書割の仕組み、演者の所作がよく判り、それなりに楽しめる。
最初の演目「鬼一法眼三略巻・菊畑」は時代考証は滅茶苦茶、12世紀の逸話を江戸時代の風俗で演じる訳だから、如何に歌舞伎が江戸の大衆芸能だったか、良くも悪くもそのいい加減さがよく判る。最後の演目、片岡仁左衛門の「天衣紛上野初花・河内山」で、何気なく床の間に置かれた大名時計が、さりげなく物語の進行の脇役を果たしていたが、こうした演出は昔からなのだろうか。
iGaさんのブログに歌舞伎のエントリーが・・・・。
歌舞伎というのは時代考証はめちゃくちゃですし
着ている服はもっとめちゃくちゃです。
(助六の相手役、揚巻の腰には伊勢エビがくっついています。)
そうした荒唐無稽さが歌舞伎の魅力の一つ。
一方、小道具を使ったストーリーテラーも魅力です。
何百年という歳月を生き抜いてきた物語の「骨」がそこにはあると思います。