November 13, 2004

御御御付

この歳まで生きていて初めて「おみおつけ」を漢字で書くと「御御御付」となることを知った。昨夜深夜の日本語なるほど塾ゲストの井上史雄氏の解説によると、汁物を表す「付け」が丁寧表現の「御付」となり、更に「御御付」、そして「御御御付」と変化していった。こうした現象を「敬意低減の法則」というそうだ。僕が子供の頃を過ごした足立区では女性が「おみおつけ」、男性は「おみおつけ」か「おつけ」が一般的表現で、幼児語的表現では「おみよつけ」と言っていた。
小学生のとき八王子に引っ越してきて「味噌汁」という言葉を初めて聞いた。八王子は「おみおつけ」も「味噌汁」も、どちらも使われていた。しかし初めはこの「味噌汁」に違和感を覚え馴染めなかった。今でも「味噌汁」はあまり好きな言葉ではないが、全国区の一般的表現としては標準化しているので、文字にするときは「味噌汁」を用いている。何故、「味噌汁」が「御御御付」を押えて全国区に成ったのだろうかと考えると、テレビコマーシャルの影響ではないだろうか。「味噌」を宣伝するのには「御御御付」よりも「味噌汁」の内容を表す直接的表現の方が効果的だったと云うことだろう。

Posted by S.Igarashi at November 13, 2004 11:22 AM