造成地のフェンスに絡みつく葛。
葛はJR中央線の四谷から市谷にかけての土手にも見られるし、どこにでも自生している植物である。繁殖力も旺盛で、どちらかといえば厄介者にされているが、その姿から名前や用途まで知っている人は案外少ない。食品から薬品、衣類にもできるという、とても優れ物なのであって、雑草ではなく実は資源なのである。
葛から健康食品
葛工房の葛正
熊川くず生産組合 寒晒熊川葛
葛布(くずふ、くずぬの、かっぷ)今でも静岡県掛川市を中心に生産されている。
世界ウルルン滞在記か何かで、木の根から作った澱粉を主食にしていた人々を見た事があるが、製法は葛粉を作るのと同じでした。しかし、澱粉を取り出すにはきれいな水が必要になるから、食料難になっても四谷の土手の葛を食用にするには難しいですね。外堀や神田川の水では、、、ねぇ。
小学生の頃、ジャガイモから澱粉を作った覚えがあるが、何の授業だったのだろう。
大江健三郎の「治療塔」を再び読み返していたら
小説中の「新しい地球」に人類がもたらしたものは
葛を繁殖させたことだけだった、というくだりがありました。
葛だけが生い茂っている惑星というのは
何だかすごいですね。