August 08, 2004

インターフェース・デザイン

[Be-h@usの本]にも紹介されていたD.A.ノーマンによる「誰のためのデザイン」の翻訳者である野島久雄氏が認知科学の立場から不適切なユーザーインターフェースを補う目的の貼り紙(或いはテプラ)に着目した研究、「貼り紙プロジェクト」を公開している。
追記:上記のサイトは閉鎖されてます。代わりに「誰のためのデザイン? 誰のための貼り紙?」をご覧下さい。

昔、南青山にいたとき、事務所のマンションの1階にアパレルメーカーが入居した。或る朝、出勤したとき建物の管理をしていたHさんが、アパレルメーカーのドアを指さしてため息をついていた。近くによって見ると、レバーハンドルが手前に曲げられ捩れていた。アパレルメーカーの社員がレバーハンドルの操作が解らず、無理矢理力ずくで引いてしまったのだろう。たぶん、その社員は自動車のドアノブか何かと同じだと思ったのだろう。認知科学的に見ればレバーハンドルの形状がドアの開閉に適切なアフォーダンス(affordance)を伝えていなかったと云うことなのだろうが。

Posted by S.Igarashi at August 8, 2004 02:41 PM | トラックバック
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