近くのカーディラーに12ヶ月点検に行ったとき、営業担当者から聞いた話であるが、ユーザーの三菱離れは全てのメーカーの販売店を巻き込み、思いの外、深刻のようだ。営業担当者と雑談してるとき『ところで三菱自動車のリコール問題の影響はありますか?』と尋ねたところ、『あります』の返事。このところ三菱のユーザーからの引き合いが急増しているとのこと。それだけならば競合メーカーから顧客を得ることで文句ないのだが、問題は買い替える際の三菱車の下取り価格の査定にあるという。軽自動車で前日まで16万の下取り価格が付いた車種が翌日には査定金額がゼロになる例もあるというから、下手をするとディラー側が赤字を背負い込むこともあり得る。とにかく、ディラーを訪れる三菱車のユーザーは一刻も早く、査定金額のあるうちに車を手放したがっているということで、まるで銀行の取付騒ぎと似ている。これから、沢山の三菱車が中古市場に溢れだすことになる。国土交通省はそれらの中古車問題に対しても対策を講じる必要があるだろう。
自動車工業会が三菱自動車を工業会から追放しようとする動きもある。既に三菱自動車、一社だけの問題ではなくなって、全ての自動車メーカーを巻き込んだ騒動である。