June 20, 2004

東京未来地図

東京・首都圏未来地図 成美堂出版 ISBN4-415-10037-6 定価1050円

現在、東京及び首都圏で計画されている大規模再開発計画を地図に落とし込んで集大成としたものである。その中には、もちろん汐留地区や品川地区再開発のトーキョー・ウオールも含まれている。建設不況と云われている中、よくもこれだけの大規模再開発があるかと思う反面、再びこれらが不良債権化しないかとの疑問が沸き起こる。大手デペロッパーとゼネコンが主導する経済効率優先のこれら大規模再開発計画の未来を考えると、プライオリティの経済効率が果たせなくなったとき間違いなく21世紀の廃墟となる運命にあるということだろう。
この未来地図の中で、評価できるモノを一つ探すとならば安藤忠雄の青山同潤会アパートの再開発計画だけである。都市の文脈を読み解き、高層にしないで低層に押さえたことだけは評価に値する。

Posted by S.Igarashi at June 20, 2004 11:48 AM
コメント

やっぱり、この本の表紙デザインではダサくて記憶に残らないでしょうね。

Posted by: S.Igarashi at November 17, 2004 10:21 AM

やぁ、五十嵐さんはちゃんと見ていたのだ。
5ヶ月も遅れて買い求め、aki's STOCKTAKING にエントリーしたという次第です。しかし、このエントリーが頭に残っていなかったのは、なんでかな。

おっしゃっている安藤の同潤会アパートの件、昔、ヒルサイドテラスの何周年かのイベントの時、槙さんが「広い道路には高層の建物という常識に対し、広い道路(旧山手通り)に「低層の建物」がある」というお話をしていました。まさしく、安藤の計画もそこに....あるのですね。

Posted by: 秋山東一 at November 17, 2004 10:08 AM