January 13, 2004

Nemo

Nemoと云えば今はディズニーとピクサースタジオの映画「Finding Nemo」を連想するのが普通なのだろうが、今から凡そ100年前のウィンザー・マッケイによる新聞連載漫画「Little Nemo in slumberland」は現在にも通じる映像表現を漫画の世界で実験していた。

「Little Nemo in slumberland」は第一期が1905年から1911年まで、そして第二期が1924年から1927年まで、ニューヨーク・ヘラルドの日曜娯楽版に連載された少年ニモが主人公のコミックである。夢の中で奇想天外・荒唐無稽な出来事や様々な冒険に遭遇するニモであるが、新聞一ページを占めるコミックの最後のコマはニモがベットから落ちて目が覚め、パパやママに叱られたり諭されたりするオチで毎回終わる。
僕が持っている「Little Nemo in slumberland」(夢の国のリトル・ニモ)は1976年に小野耕世の翻訳でパルコ出版から発行されたダイジェスト版だ。A4ハードカバーの本は当時でも値段が4500円と高く、一度も再版されたこともないようで、絶版されたままとなっている。これからも当分、再版されることもなさそうなので日本語で読める「夢の国のリトル・ニモ」はたぶんこれだけだろう。洋書でもダイジェスト版ならamazon.comから求めることができるが、amazon.comでも何故か古本の方が値段が高い。

Posted by S.Igarashi at January 13, 2004 04:38 PM | トラックバック
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