坂本九の「見上げてごらん〜♪」、、こちらの曲は最近では平井堅がカバーしているようですね。
James Stirlingが亡くなってから、もう12年も経つんですね。享年66才、ちょっと早すぎます。この本は75年から亡くなるまでの92年までの作品を集めたものですが、時期的にポストモダン、それと建築界でも設計ツールがCADに移行する、ちょうど端境期にあたりますね。そういう意味でちょっと興味を引かれました。
それで、James Stirlingのドローイングですが、軸測投影法(Axonometric Projection)は必ず「見上げ」になっているのが特徴ですね。ですからブックカバーも書籍本体も見上のAxonometricになってます。
何に書いてあったのか忘れましたが、James StirlingはこうしたAxonometricはクライアントには特に見せない、と書いてあったことだけは記憶してます。
Up view of the entrance hall and rotunda
と云うことでシュッツガルドの美術館のエントランスとロトンダの見上のアクソメです。
建築を次元毎に要素に分解して再構成し表現しているところが「バラック」的なのかな。
シュッツガルド美術館はロトンダ(円形中庭)部分の「見上げのアクソメ」がありますが、建物全体のはありませんね。
スターリングのイメージはいつもVネックのセーターを着ている典型的なジョンブルて感じですね。昔はヒッチコックじゃないけど、建築写真のどこかにスターリングが写ってましたよね。
スターリングの話なんて珍しいですね。
「見上げのアクソメ」の話なんて初めて聞きました、お主なかなか好きなのだな。たしかに彼がもう少し長生きしていたら面白かったかも、ですね。
僕は彼の解法の「バラック」なところが好きなのですが、と勝手に考えています。
レイスターが衝撃的に国際建築に登場したのが21の時だったかな、1970年の夏、27の時にレイスター、ケンブリッジの図書館、セントアンドリュースの寮なんか見たりしたもんでした。7,8年前、シュッツガルドの美術館を見ました。 こいつは1983年だからポストモダンと云われていますね。こいつの「見上げのアクソメ」なんかあるのかしら。