January 09, 2004

「さぁ捨てな古」な社会

昨夜、と或る新年会にて、雑談の中で「サスティナブル」が話題に上り、そう言えば一年前にCITROHAN.NETに書き込んだモノを思い出したので、古ネタだけどここに再掲載してみようと思いついた。

2003年1月27日
今朝のテレビで「今も現役!モノを大切にする心! ★女性に人気のクラシックカー」と題し、お台場で行われた、クラシックカーの新年会を紹介していた。
しかし、その「モノを大切にする心」?に水を差すのが「自動車税のグリーン化」という代物、昨年(2002年)から自動車税の改正で13年以上たったガソリン車は超過課税で一割り増しの税金を払わなければいけなくなった。僕の15年乗っているシビックもその対象になった。マニュアルミッションで街中は1500回転、高速は2500回転以上は出さないように経済運転していようが、例外なく課税される。ターボチャージャー付きの軽自動車をぶん回すアホなガキよりは燃費は良いと思うんだけど、杓子定規の御上には分からないだろうね。
自動車税の請求書を眺めながら「何がサスティナブルな社会だか」とぼやいていたら、空耳か「サスティナブル」が「さぁ捨てな古」と聞こえてきた。
結局、15年モノのシビックは夏場にワイパーが故障したりで、悪魔が言う「さぁ捨てな古」の囁きに負け、手放すことになった。

その時もサスティナブルをGoogleで検索すると、悪名高いゼネコンが真っ先にヒットするし、半年以上経った今でも、それは変わらない。
相変わらず都市を不良債権化している企業にサスティナブルがどーたらと言われたくない気もします。
企業や団体があちこちでサスティナブルがどーたらと言うけれど、文脈的にはサバイバルの意味が隠されているようなモノが多い気がする。
深作欣二 のバトルロワイヤルとか、バガボンドやNHKで武蔵が取り上げられるのもサバイバルが勝ち組負け組を色分けする今日的なキーワードなんだろうね、武蔵の目標が大名に仕官することだったりして、勝ち組と言ってもそのレベルなのが何だか情けないし、そんなものに感情移入するのはもっと悲しい。

今年も年金や保険など、益々国民の負担が増える傾向にあるが、そのなかで介護保険の見直しが行われようとしている。利用者の一割負担を三割まで増やすと云う案である。これも「さぁ捨てな古」な社会でしょうか。

Posted by S.Igarashi at January 9, 2004 10:13 AM | トラックバック
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