先週の土曜日に放送されたNHK教育放送「ETVスペシャル」沢木耕太郎アマゾン思索紀行”森の奥・森の声”を見た。
アマゾン奥地の先住民「イゾラド」(隔絶された人々)の保護区を武力を持って守るFUNAI(国立インディオ基金)の前線基地のシドニー・ポスエロの言葉は重い。ブラジルの歴史はイゾラドへの残虐行為の歴史だと言う。「自分に与えられた時間は、私たち社会が自らの罪を知り、行動を改めるための時間だ。」
「イゾラドはそれぞれの部族が一つの文化・言葉・神話を持っている。いくら小さくても、それは何千、何万の国家と同様一つの国なのだ。そうした国が滅びれば、世界は一層平準化し貧しくなっていくのだ。」
「たとえ、どれ程、私たちと異なるものであれ、それが地球上から消えるということは、私たち自身の豊かさを失うことになる。」
昨日の夕刊にE・サイードが24日深夜、白血病で亡くなったという記事があった。またアメリカはマイノリティからの声を失った。
Posted by S.Igarashi at September 27, 2003 03:28 PM | トラックバック