May 08, 2016

盲導犬アンドリューの一日

今日の東京新聞朝刊の上に置いてあるこの『盲導犬アンドリューの一日』は11年前の2005年2月28日に開かれた出版のユニバーサルデザインフォーラムでゲストスピーカーとして盲導犬アンドリューを伴って講演した松井進氏の絵本を会場で購入したものです。と云うことで、この絵本の17頁を紹介したいと思います。松井進氏の体験をアンドリューの目を通して語ったものです。

ひるやすみになると、ぼくはトイレにいく。
ご主人は、ぼくのワン・ツーをきれいにそうじして、
おひるごはんをたべにゆく
ここで、ほんとうにこまってしまうことがある。
「犬をお店のなかにいれないでください」と、
ことわられることがあるからだ。
ご主人が「この犬は盲導犬で、保健所などからもお店にはいっていいといわれている」と
いくらせつめいしても、だめなときがあるんだ。
よわっちゃうよね。
お店にはいったら、ぼくはあいている席をさがす。
ご主人がたべているあいだ、テーブルの下にダウンして、じっとまつ。
おいしそうなにおいがしても、ガマンガマン。
食事のあと、銀行やゆうびんきょくにいくこともあるんだよ。

テレビの動物番組でも、盲導犬への理解を深めてもらうために、誕生からリタイアまで様々な切口で紹介してますが…無理解な社会にはなんだか、よわっちゃうよね。

Posted by S.Igarashi at May 8, 2016 04:23 PM