August 11, 2012

フィンランドのくらしとデザイン

昨日は2004年のリートフェルト展以来、8年ぶりに宇都宮美術館を訪れ「開館15周年記念 フィンランドのくらしとデザイン ムーミンが住む森の生活」を見てきました。今回の展覧会を企画された主任学芸員の橋本さんとはリートフェルト展の時はブログによるコンタクト、今回はFacebookを通じて案内を戴き、所謂ソーシャル・ネットワークを巡るこの8年間のIT技術の革新に応じたコミュニケーション方法の変化を思うと感慨深いものがあります。
「フィンランドのくらしとデザイン」と云うテーマも「リートフェルト展」と同様に宇都宮美術館・運営の三つの柱である地域・生活・環境に則し、地に足の着いた展示内容となっています。宇都宮美術館での展覧会は8月26日まで、その後は東京をスルーして9月から静岡市美術館で開かれますが、「...ムーミンが住む森の生活」に相応しい会場は森の中に建つ宇都宮美術館しかないでしょう。
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今回の展覧会ではアールトの作品は建築ではなく家具や照明器具等の暮らしに寄り添うデザインにフォーカスして展示されています。アールトと云えば1996年のN.Y.MOMAの企画によるアールトの回顧展は世界を巡回し、1998年に西武系のセゾン美術館で開催され、確か閉館された池袋・セゾン美術館、最後の展覧会だったと記憶しています。1996年当時、私は日本でも開催されるとは露知らず、Amazon.USAから初めて購入した本がアールト展の図録(英語版)でした。その図録に掲載されていた写真と外形寸法から作成したのが、左のパイミオ・チェアーとアームチェアーです。右側は"artek"のサイトから.dwgのデータをダウンロードしてVectorworksに取り込んだものです。見た目には大差ないように見えますが、外形寸法の表記を"W×H×D"と思い込んでいましたが、.dwgのデータを検証すると"H×W×D"だったようで、当たり前と思っていた寸法表記も国やカテゴリーが異なると、そうではないようです。因みにパイミオ・チェアーはVectorworksの3Dパス図形のスキルアップを目的とした課題の事例として選んだものです。

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artek
iittalaイッタラ SHOP JP
marimekko(マリメッコ)表参道吉祥寺

Posted by S.Igarashi at August 11, 2012 04:17 PM