中央線で行く東京横断ホッピーマラソン
今やJEDI左派の定番ドリンクとなったホッピーであるが、その生い立ちと受難の歴史を語る本ではない。著者はタモリ倶楽部の居酒屋系ネタに井筒和幸監督、なぎら健壱に次いで欠かせない存在となった『酒とつまみ』の編集人・大竹聡氏である。その大竹氏が武蔵野台地と多摩丘陵の縁をホッピーと居酒屋を求めて、武蔵野台地の背骨を貫く中央線を西に向かって終点の高尾まで各駅停車で徘徊するドキュメンタリーである。しかし、行ったきりではない、高尾は折り返し点だったのである。復路は京王電鉄に乗り換えて1964年東京オリンピックのマラソン折り返し点もある飛田給やホッピーの聖地でもある調布を通り新宿のゴールへと向かうのである。其処には上から目線で物言う羞恥心の壊れた人間には見えない、人々の暮らしが見えてくる。嘗て中央線の終点から終点まで痛勤電車に揺られ京橋まで通ったり、京王線と井の頭線を乗り継いで渋谷まで通っていた私には必読...なのである。
kadoorie-aveさん どうもです。
イラストは南伸坊、ホッピー片手の呑気なオジサンがほのぼのして良いですね。
まずはamazonのショッピングカートに入れました。中身も楽しみですが、文庫で電車の中で読めるのがうれしいですし。表紙のイラストも好きです。
Posted by: kadoorie-ave at August 27, 2009 06:21 AM