December 02, 2007

the iPod REVOLUTION

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11月28日付の夕刊・紙面に2007年のFORTUNE誌の25 most powerful people in businessが紹介され、その一位にSteve Jobsが選ばれていた。(因みにFORTUNE 500 2007の企業番付でAppleは121位である。)彼の評価は"Jeffrey Young"による"iCon Steve Jobs"で語られている様に、その特異なカリスマ性にあることは言うまでもないが、その才能が如何に形成されたのか、凡人との違いは何か、その答えを探るべく、Mac系サイトで話題のDVD『 the iPod REVOLUTION(アップル再生: iPodの挑戦)』を手に入れて見た。1996年12月20日のAppleによるNeXT買収に伴うJobsの復帰からiPodの成功までの10年間を追ったディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー番組をDVD化したものである。

思えばiPodもiTunesもなかった1999年頃、MacMP3を買ったことがある。2001年にリリースされたiTunesと比較したら使い勝手も悪く、自分のCDを全てMP3にするなんて面倒で考えられなかった。ましてや当時市販されていたMP3プレイヤーも魅力的な製品は皆無で、デザイン、メモリ容量、価格、どれを取っても欲しいモノがなかった。
1998年にiMacをリリースしたJobsの次の一手として目に留まったモノも、MP3によるデジタルオーディオであった。それはWozniakと共にJobsがAppleを起業した状況と、ある意味とても良く似ている。パーソナルコンピュータが一部の自作マニアだけのモノであったのを広く一般ユーザーの手に渡るようにした様に、マニアだけのMP3によるデジタルオーディオを誰でも容易に楽しめるようにしたのである。米国ホリデーシーズンに間に合うよう2001年の10月23日(現地時間)にリリースされたiPodを予約し、11月下旬に手にいれたが、iPodの持つ意味を理解している人は未だ少数派であった。爆発的なヒットはWindows対応の第三世代がリリースされた2003年4月まで待つことになる。
JobsはAppleの開発者が遭遇する最初のユーザーであり、妥協することを知らないクレーマーなのである。そこが他の企業のCEOとの違いなのだろう。

蛇足:そういえばAppleJapanの社長職を辞めてマクドナルドに転職した原田氏が賞味期限偽装問題で記者会見していたけれど、彼がマクドナルドのハンバーガーを大好物にしてるとはとても思えないのだが...。

Posted by S.Igarashi at December 2, 2007 01:53 PM
コメント

携帯ミュージックプレイヤーについて無理解だったのですが、面白く見せていただきました。
iPod の成功って、iTune があって iPod を作ったという順序の問題が大きいのですね。SONY の失敗は WALKMAN を作っても iTune にあたるものができなかった....ということに帰結するようですね。

Posted by: AKi at December 17, 2007 11:05 AM

どうもです。
内容的には"iCon Steve Jobs"を関係者のインタビューと映像で再構築したようなもので、米国のドキュメンタリーの典型です。

>この6年の進化は著しいものがありますですね。
本体の音質も付属のイヤーホーンも六年前と比べると随分と向上してますね。
Appleらしいインターフェースは何といってもtouchのタッチスクリーンによるロック解除スライドレバーですね。

Posted by: iGa at December 3, 2007 08:26 AM

毎度どうもであります。
私も、最初の iPod を手に入れましたが、あの頃の私には無用の長物、すぐに他者の物になりました。この6年の進化は著しいものがありますですね。

Posted by: AKi at December 2, 2007 09:31 PM