October 04, 2007

My Foolish Heart

昨日、日本で先行発売された"Keith Jarrett"の新しいアルバム"My Foolish Heart"は2001Montreux Jazz Festivalのライブレコーディングだ。
演奏が終わり鳴り止まぬ拍手の中、"Keith Jarrett, Jack De Johnette, Gary Peacock, The Trio!"のアナウンスが、そう、正にこれは"The Trio"である。6年の間、キースの手元で「然るべき時が現れるまで」暖めておかれた音源である。20世紀から21世紀へとジャズの歴史を受け継ぐ"The Trio"のチャレンジングな演奏の全てを聴くことができる。"The Trio"と同時代を生きてきたことを喜びたい。

それにしてもライナーノーツに寄せたキース・ジャレットの文章の翻訳が酷すぎる。何しろコンピュータの翻訳ソフトによる翻訳に手を加えた程度なのである。「なんだこりゃ、酷え文章だ!」と思ったら、最後に「K.J.」と翻訳家のクレジットが、、ん〜、レコード会社も翻訳家の日本語能力の問題やジャズ・コミュニティへの理解のレベルとか考えて人選して欲しい。
三人の中で彼が一番年少である。そのキースが"Mr.Peacock and Mr.Johnette"と年長者に敬意をこめて記した文を『ピーコック君とディジョネット君』と訳すとは、、62歳の男が71歳と65歳の男に君はねぇ、、お友達内閣じゃあるまいし、英語が全く不得手の私でさえ呆れるのである。スマップの中居じゃなくても「君じゃねぇーだろ!」と言いたくなる。

それは置いといて、CD-1の6曲目、スウィングジャズの定番"Ain't Misbehavin'"(邦題:浮気はやめた)のスウィンギーでノリの良い演奏もキースの別な面を見せてくれます。ジャックとゲーリーのサポートも良い!、続くCD二枚目の"Honeysuckle Rose"もご機嫌な演奏。これはiTunesのプレイリストで続けて聴くのが良い。

因みに他に私の持っているCDから"My Foolish Heart"でプレイリストを作るとこんな風になりました。
Bill EvansはもちろんNino JoseleのギターもHolly Coleのヴォーカルも、とてもeのだ与。

Posted by S.Igarashi at October 4, 2007 10:00 AM
コメント