May 21, 2006

多摩ニュータウン

地形が新都市の骨格を形成している見本のような多摩ニュータウンです。北側に位置する谷道の幹線道路(多摩ニュータウン通り)と、南側に位置する多摩丘陵の稜線を走る尾根幹線道、その間を繋ぐ枝線道路は谷戸に設けられているのが地形図から読み取れます。丘陵の上は宅地造成され住宅団地が建設されているので等高線の間隔が緩くなっているのが解ります。地形図中央の等高線が密な場所は府中カントリークラブです。ここはニュータウン建設前の地形が略残されている場所でしょう。枝線道路が走る谷戸には丘の上の団地を結ぶ歩行者道路の陸橋が設けられ、高低差の解消と車と歩行者分離が計られているようです。何れにせよ立体交差とカーブした道路、均質な街区によるものか初めて車でニュータウンに入ると多少迷いますが、しかし横浜の港北ニュータウン程ではありません、それは多摩ニュータウンの方が都市の骨格が解りやすいからかも知れません。

と云うことで、昨日はわきたさんに同行して多摩ニュータウンを車による手抜きミニダイブでした。パルテノン多摩の歴史ミュージアムで待ち合わせし、尾根道から永山地区、多摩市百草の稲荷塚古墳、南大沢地区の欠陥高層住宅の建替え工事を横目でみて鑓水の絹の道資料館、ここまで来たついでに八王子みなみ野シティまで足を延ばし、この国の住宅行政の40年間に亘る変遷を無謀にもたった半日で俯瞰してみました。
参考サイト
都市環境デザイン会議と云う組織がありますが活動が盛んなのは下記の関西ブロックのようです。
都市環境デザイン会議・関西ブロック
実際に多摩ニュータウンの開発に携った上野泰氏のセミナーの記録があります。
都市環境デザインセミナー・ニュータウンを超えて

Posted by S.Igarashi at May 21, 2006 02:17 PM | トラックバック
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