脈動変光星は天草諸島にある御所浦町の牧島を舞台につくられた今年公開される「映画 もんしぇん」のサウンドトラックはエンディングの曲だ。「映画 もんしぇん」を制作、出演している玉井夕海さんが作詞作曲そして自ら歌っている。mF247のサイトからダウンロードすると、直ぐにiTunesに取り込まれiPodを接続すればiPodに転送されるのが嬉しい。ジャケットの絵は「芸大の研ちゃん」こと海津研さんの作品である。
映画の舞台となった御所浦町の牧島には行った事はないが、天草には三角から小さな連絡船で渡ったことがある、もう30年以上前のことだ。何故、天草まで足を延ばしたのか、天草で何を見てきたのか、もう記憶にアクセスできない。それでも、天草の海と島々の風景、そして生活の足である連絡船はイメージとして記憶に残っている。
海津研さんがブログのエントリー「時間」について〜杉本博司展を見てで杉本博司の「海景」から触発された旨を語っているが、私も「海景」を見た時、その旅行の途中、有明海で体験した記憶が蘇ってきた。貧乏旅行故に熊本は荒尾の先輩の実家に投宿させていただいた。先輩も帰郷していたので、彼の高校時代の同級生らも集まり、球磨焼酎に酔いしれた後、酔いを醒しに夜遅く有明海の岸辺を歩いた。有明海はミルク色の霧靄がたちこめ、空と溶け合っていた。踏みしめる砂の音と波の音、時折海岸線と平行に走る鹿児島本線の貨物列車の光と音だけが現実との接点だった。真っ暗闇の中、水平線と霧靄のミルク色が強烈なイメージとして今でも焼き付いているのが不思議だ。
Posted by S.Igarashi at February 7, 2006 02:14 PMそういえば、CBS-SONYも創立当初は国内では革新的なレコード会社でしたね。Jazzの場合でいえば、それまで海外原盤と国内盤は異なるデザインのレコードジャケットが当たり前に使われていたけれど、国内盤もオリジナル・レコードジャケットに統一したのはCBS-SONYが初めてだったような気がします。
Google Earthで天草や御所浦や牧島を確認したり、地図帳で調べたりして、そうか天草諸島は熊本県だったのかと再認識しました。
そういえば、30年前の旅行の時、荒尾(熊本)の先輩の実家で、言葉や習慣は峠を越えた隣村よりも対岸の島原との共通点の方が多いと云う話しを伺ったことを思いだしました。何となく網野善彦の海洋交易による文化の伝播を裏付けるような気がします。
ご紹介いただいてありがとうございます。このmF247を主宰している丸山茂雄さんのインタビューmisicma's RELAYで、いい音楽配信の方法を考えついたと締めくくっています。
http://www.musicman-net.com/relay/48/a_1.html
それがこのmF247のことだったんだと思うと興味深い。音楽の青空文庫だと思いますが、こういうものがいい音楽を育ててゆくといいですね。