November 04, 2005

iCon Steve Jobs

 ジェフリー・S・ヤングの"iCon Steve Jobs"が翻訳されスティーブ・ジョブズ-偶像復活として出版される。著者の一人、ジェフリー・S・ヤングは雑誌"MacWorld"の創刊に関わった編集者でもあり、1989年に刊行された「スティーブ・ジョブズ――パーソナル・コンピュータを創った男」の著者でもある。 前作では20章の「Next ・世界を変えるマシン再び」が最終章となっており、この「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」はその続編でもある。コンテンツを見ると第一部は前作と重複した部分もありそうだが、 iPod、iTunesを核にしたAppleの復活とジョブズの挫折からの成長がメインテーマであるようだ。今週末の発売予定であるがAmazonに予約注文しておいた。

以下、16年の歳月を隔てた前作との表紙と内容を比較。
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スティーブ・ジョブズ―パーソナル・コンピュータを創った男 (1989年・日本版発行)
〈上巻〉1〜12章〈下巻〉13〜20章

<プロローグ>
第1章 新たなる出発
<第1部 ルーツ>
第2章 エレクトロニクスの魔法の大釜
第3章 天才ウォズと"ブルーボックス"の成功
第4章 LSD、禅、そしてアタリとの出会い
第5章 インドへ 挫折と悟り

<第2部 ハッカー>
第6章 Apple1誕生 ガレージからの出発
第7章 新世代の大衆向けマシン Apple2の登場
第8章 新しい仲間たち アップル社の創業

<第3部 牧歌的時代>
第9章Apple2の大成功と"成長の苦しみ"
第10章リサ・プロジェクトの着手と解任
第11章株式公開の光と影 億万長者の誕生とブラック・ウェンズディ

<第4部 海賊になろう>
第12章:プロジェクト乗っ取り Macのスタート(ここまで上巻)
第13章:"子供たちは待てない"(ここから下巻)
第14章:パソコン界の伝道師
第15章:ジョン・スカリーの参加

<第5部 傲慢>
第16章:1984年は『1984年』のようにはならない
第17章:"ビックブルー"との戦い
第18章:荒海の中の海賊たち
第19章:崩壊か革新か 追われる創業者

<第6部: そして、旅は続く…>
第20章:NeXT 世界を変えるマシン再び

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iCon Steve Jobs「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」(2005年・日本版発行)

<第1部 沙羅双樹の花の色>
第1章 ルーツ
第2章 ある企業の誕生
第3章 海賊になろう!
第4章 敗北を学ぶ

<第2部 一から出直す>
第5章 NeXT ステップ
第6章 ショービジネス
第7章 セレモニーの達人
第8章 偶像

<第3部 未来を編む>
第9章 大立て者
第10章  新境地を開拓する
第11章  iPod、iTunes、故に我あり
第12章  巨人の衝突
第13章  ショータイム

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Posted by S.Igarashi at November 4, 2005 01:25 AM
コメント

Amazonから10日の10時に届きました。
腰巻きには"『発禁騒動も巻き起こした全米話題の書、待望の翻訳!』
カリスマの虚像と実像を追った「非公認」ノンフィクション"の文字が、公認された伝記ほど退屈なものはありませんから、読むのが楽しみです。

Posted by: iGa at November 10, 2005 10:21 AM

Amazonを確認したら発想予定日が7〜9日になっていたから、僕のところに届くのは週末くらいですね。

Posted by: iGa at November 8, 2005 09:16 PM

ぼくもamazonに注文したけれど、そろそろ来るころでしょう。ぼくにとってこの本は、ひいきチームの勝ったあとのスポーツ新聞、というよりnumberかな・・・のような感じです。何かを知りたいというよりも、勝った喜びをもう一度味わいたいという気分だな。

Posted by: 玉井一匡 at November 8, 2005 07:16 PM

IT、PCが無い生活や仕事はいまや考えられません。とはいえ父は無くてすごしてますが。(笑)先駆時代にPCに関わる仕事についていたのはラッキーだと思います。あのB.Gatesさんにもお眼にかかれたし。今や雲の上の人達ですよね。リンク早速しました。今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by: kj at November 6, 2005 01:31 PM

ジョブズの世界を変えようという野心は一旦は挫折したけれど、再び彼が復活した背景には、ITの行き詰まり状況に世界がジョブズを必要としたのでしょう。時代の変革者とは自ら運命を切り開いていくけれども、彼もまた世界に生かされている者だという気がします。
Appleに復活してからのジョブズの基調講演をMacWorld Expo Japanで何度か聴きましたが、正にかれはiCon(イコン)ですね。
kj さん、相互リンクOKです。トラックバック機能は壊れてますが宜しくお願いします。

Posted by: iGa at November 6, 2005 09:02 AM

Steve Jobs達がいなかったらPCもアップルもブログも今こんなに普及してなかったかもしれない。彼らが全盛の頃、私はT社のラップトップPC国際部にいたので懐かしいです。興味ある一冊ですね。一期一会で偶然お伺いしたこのブログですが、良く拝見させてもらっています。ブログの相互リンクして戴いても宜しいでしょうか?よろしくお願いいたします。

Posted by: kj at November 6, 2005 04:28 AM

私も amazon に注文しました。
ジョブズの今の勢いは何なんだろうかと、とても興味のある問題です。
今もって、ジョブズの実の父親の話題なんかで、スキャンダラスな話題になっているようですが、まぁ、これもいたしかたないことかと思います。

Posted by: AKi at November 5, 2005 08:36 PM