September 03, 2005

Movie baton-3

昔は映画を見るには映画館で見るしかなかったが、1980年代になってからコンシューマ向けのビデオデッキの普及とレンタルビデオの登場で映画を見る環境が一変した。しかし、それから20年でビデオもレーザーディスクも既にレガシーなものとなってしまった。レーザーディスク・プレーヤーが健在な内にDVDにダビングすべきか諦めるべきか、それが問題なのだぁ。
ん〜★思い入れのあるベスト5★に絞るのは難しそうである。しかし、ビデオもなかった頃は見たい映画が何時でも好きに見られる訳もなく、遥か彼方にある手の届かぬものであった。逆に、現在では名画と呼ばれたものが廉価版DVDとして店頭に並べられているのを見ると複雑な気持ちになる。そういえば、僕がビデオデッキを買ったのは「真夏の夜のジャズ」がビデオ発売されたことが動機だった。
ふふふ、kawaさんも考え始めたぞ!

と云うことで、意志薄弱で絞り込めない私は、、、
7★思い入れのあるベスト5+5★順不同
1:「真夏の夜のジャズ」伝説と化していたこの映画を思いかけずに見ることができたのは1970年代前半の京橋の国立近代美術館フィルムセンターであった。
2:「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」レゲエがテーマなのであるがジャマイカのB級活劇映画となっている。ギャングに追われるシーンはゴダールの「気狂いピエロ」を彷彿させる。
3:「未来世紀ブラジル」テリー・ギリアム の想像力の賜物。
4:「ブレードランナー」そういえば、目撃者ジョンブックスのヒロインもレイチェルだったなぁ。これも建築ではロスアンゼルスのブラッドベリー・ビルが使われていたり、デッカードのアパートにF.L.ライトのデザインモチーフが使われていたりとか、別な興味もある。
5:「気狂いピエロ」「勝手にしやがれ」も良いけれどこれは外せないかな。
6:「パリ・テキサス」そうか、この頃からライ・クーダーと仕事をしていたのだ。
7:「フェリーニのアマルコンド」ん〜、「道」とか「甘い生活」も良いけれど、「アマルコンド」は良いなぁ。沖合を豪華客船(映画ではハリボテ)が通過するので村中の人がボートを漕ぎ出し見送りに行くエピソードは、昔、横浜の大桟橋から出港するクィーンエリザベス二世号を見たことがあるので、あの気持ちはよく分かる。
8:「ノスタルジア」タルコフスキーも一本に絞り難いけれど、映像美ということでノスタルジアを、カンピドリオ広場での撮影許可を与えたイタリア当局の文化に対する許容度にも拍手。
9:「アンダーグランド」サラエヴォ出身のエミール・クストリッツア監督の公開中のライフ・イズ・ミラクルは未だ見ていないがアンダーグランドは面白かったなぁ。
10:「地獄に堕ちた勇者どもルキノ・ヴィスコンティも一本に絞り難い作家、どの作品もそうだがヴィスコンティにしか撮れない映画、頽廃を描かせたら彼の右に出るものはいない。1500円か、DVD買おうかな。

8★憧れの映画ヒーロー(ヒロイン)★
30年前くらい、渋谷の全線座で見たカサブランカのイングリッド・バーグマン。
小学生や中学生の頃は映画雑誌・スクリーンのグラビアで見るオードリー・ヘップバーンには何の魅力も奇麗とも感じなかったが、本物のスクリーンで見たオードリー・ヘップバーンは魅力的でした。
バーグマンもヘップバーンも年齢を重ねてもスクリーンから逃げなかったのは称賛に値。

9★夢の企画、あるいはもう一度みたい映画★
アラン・レネの「去年マリエンバートで」
ATG新宿文化で見終わって、新宿の雑踏を歩いている間にタイトルとイタリア式庭園の風景を除いてメモリーが失われていた。岩波ホールで見た同じ原作者と監督の「プロビデンス」も難解でしたが、ダーク・ボガードの台詞「ピー」だけは理解できた。
地獄の貴婦人」池袋文芸座でラストタンゴ・イン・パリと併映されていたのを途中から見たので全体のストーリーも題名もはっきりと記憶にないのだが、映画に使われていたアールデコのインテリアがピエール・シャローのガラスの家に似ているような気がするので確かめたいだけで、映画の内容には興味ない。あっ、主演のロミー・シュナイダーは好きな女優の一人です。

Posted by S.Igarashi at September 3, 2005 12:47 AM
コメント

映画が大好きな友人の好みがどうしても理解出来ないことが、良くありました。ひと各々だから面白いのかもしれません。でもどうせなら好きな物が重なるのはもっと嬉しいことです。
私も、音楽ものの映画では、ハーダーゼイカムを一番に推したいと思います。二番目はブルースブラザース、真夏の・・はその次かな。アマルコルドとピエロも大好きです。分らないのはタルコフスキーとベンダースです。私だったらベルイマンをどれか一つ入れたいところです。考え始めたら面白くなって来ました。
続きは自分のブログで考えて見ます。

Posted by: kawa at September 5, 2005 12:31 PM