金沢市東山の「ひがし茶屋街」の街並保存地区である。歴史的コンテキスト度は高く、金沢21世紀美術館とは対極にある建築群である。茶屋という性格上、建物は決して開放的ではなく、格子によって街路と隔てられ街並みを殺風景なものにしている。花街として栄えた頃は、これでも良かったのであろうが、茶屋以外の店舗やギャラリー等の用途に転用するにはインターフェースに工夫が必要であろう。こうした歴史保存地区をそのまま静態保存すべきなのか、経済活動を維持するためにコンバーションし、歴史的コンテキストを考慮してリデザインすべきなのか二つの意見があるだろう。
こうして静態保存された街並みを見ると、他の解決法もあるのではないか。そう思うのも、これらの街並みが現代を生きているように見えず、日常から乖離しテーマパーク化しつつあるからだろう。
裏道に入ると、以外とモダンな感性で作られた建物に出会ったりする。
Posted by S.Igarashi at May 24, 2005 01:49 PM | トラックバック