Keith Jarrettの7年ぶりのピアノソロ・アルバム"Radiance "(レイディアンス)がリリースされた。前回の"The Melody At Night, With You"は1998年に自宅スタジオで録音されたピアノ・ソロによるスタンダード・アルバムなのに対して今回の"Radiance "は2002年10月の大阪フェステバルホールと東京上野文化会館に於ける即興演奏による実況録音盤である。1971年の初めてのピアノソロ・アルバム"Facing You"から数えると34年経ったことになる。Keith Jarrettがジャズ愛好家のみならず、音楽愛好家に広く聴かれるようになったのは1973年の二作目のピアノソロ・アルバム"Solo-Concerts"からだ。
「どうやって何もないところから、何の枠組みもなく、演奏できるんだ?」とマイルス・ディヴィスがキース・ジャレットの自由奔放なプレイに感心したように、2002年10月30日の上野文化会館の演奏も無から音楽を紡ぎ出す試みであった。つまり聴衆は彼の創造の現場の目撃者でもある。それはライナーノーツに書かれたKeith Jarrett自身の言葉にも表わされている。
日本に行く何ヶ月も前に、あるアイディアがひらめいた。今までの私は、演奏する度にエネルギーを新しいものへと変換することに主眼を置いてきたが、今度はエネルギーだけでない、実際の楽曲形式も、新しいものに変換される素材の中に含めてしまおうと思ったのだ。ぼくが過去に行ったソロ・コンサートを聴いてきた人達の多くは、演奏の始めの部分にメロディーの要素が--それどころか、モチーフとなる要素さえも--欠落していることに(少なくとも)一瞬戸惑うかもしれない。、、、、中略、、、、、この演奏を聴く皆さんには、私のやることを辛抱して見守っていただきたい。すべての試みはリスクを伴うもので、今までにも、そうすることで皆さんにいろいろな世界を紹介させてもらってきたわけだし、今回もがっかりさせるためにこうした演奏を試みたわけではない。、、、(続く。)音楽の世界に予定調和を求めない人々にとってこのような即興演奏の現場に立ち合えることはまたとない喜びであるが、音楽に予定調和を求める人々にとって、それが苦痛であろうことはKeith Jarrettも承知であるようだ。
iGaさんのこのエントリーを読んでいて
やっぱり気になって、夜も眠れず、というのはウソですが僕も予約しました。
東京芸術劇場は一度だけ行った事があるんだけれども
A席とS席の違いもよく分かりません。
でも同じ20日ですね。
では、会場で、といっても、まだずいぶん先の話でした。
6月4日、午前10:00、今だ!と思ったらe+の窓口が接続出来なくなり、鯉沼ミュージックの電話にはNTTのアナウンス、焦りました。
10分後、鯉沼ミュージックのサイトから20日A席を予約、先程振り込みを済ませたところです。めでたし、めでたし。
今日、チケットが届いた。
サイトを見たらもう10月20日のS席を残して完売でした。
海外からの問い合わせも多いそうで、このコンサートのために来日する人もいるそうです。
健闘祈ります。(←どう頑張れは良いのじゃ)
Posted by: iGa at May 29, 2005 02:05 PMいいなあ。
10月20日は仕事が休み(定休日)なものですから西池で「あ、iGaさんだ〜!」なんて事になれますように6月4日(発売開始)頑張りたいと思います。(←どう頑張れは良いのじゃ)
10月20日を先行予約でゲットしてます。予約開始から5分くらい経ったときにアクセスしたら10月14日分のSS席はソールドアウトでした。
昔々、招聘元の鯉沼ミュージックの社長が独立したてのころ、電話で予約してチケットを取りに行ったのは青山の骨董通りにある青山共同ビルの地下、そこは何と原信夫とシャープ&フラッツの楽器置き場だった。ろくに机もないようなところで鯉沼社長が一人ぽつねん、転がっていたコンサートポスターを「これ、貰っていいですか」と聞くと「いいよ、持っていきな」
まだ、エージェントも公式に電話予約等していないころの話、この手でかぶりつきの良い席をゲットしていた。
やはりiGaさんは10.14or10.20の東京芸術劇場、先行予約でゲットされてるのでしょうか。