April 14, 2005

気持ち良きインターフェース

YoshioTniguchi.jpg

昨年の11月にリニューアルオープンしたMOMAのオープニングを飾った「MUSEUMS BY YOSHIO TANIGUCHI」の巡回展が東京オペラシティアートギャラリーで開催されている。会場は二つの展示室から構成され一つはMOMAの歴史、コンペの経緯、実施設計、建設、完成と各プロセス毎に模型、図面、マテリアル、写真、ムービー等で多角的にプロジェクトを検証している。もう一つの展示室は谷口氏による代表的なミュージアム作品を模型、写真、ビデオによって紹介している。

YoshioTniguchi2.jpg
谷口吉生の建築に見られる適切なスケールによる洗練された気持ちの良いインターフェースは、人と建築との関係性、都市と建築との関係性、自然と建築との関係性を巧みにデザインに取込んだ結果、生み出されたものだろう。谷口吉生の建築は粋である。

一つだけ残念なのはカタログである。判型、図版、写真等については問題ないのだがテキストがとても読みづらい、コラム幅、フォント、行間隔、文字間隔、マージン等々が適切とは思えない。こうした展覧会カタログが読まれることを考えないでブックデザインをしているとしたら問題である。

Posted by S.Igarashi at April 14, 2005 07:03 PM