March 23, 2005

Bird at Archigram's office

アーキグラムを建築界のビートルズやロックスターに準えるのは、既に散々言い回された表現で新鮮味も面白みもない。水戸芸術館の「アーキグラムの実験建築 1961- 1974」で再現されたアーキグラムのオフィスの片隅に立て掛けられたBird(Charlie Parker)のレコードジャケットを見つけたとき、ちょっとクールで嬉しくなった。そして、紛れもなくアーキグラムのメンバーの監修の元に再現されていることがBirdのLP一枚で伝わってきた。

確かにビートルズはアーキグラムと同時代に活動したロックスターだが、アーキグラムのメンバーにとってライバルと成り得てもアイドルとは成り得ない。そんな彼らのアイドルはCharlie Parkerだったのだ。特にメンバーのデヴィット・グリーンがビートニックの詩人に心酔していたとなれば尚更である。1950年前後をティーンエージャーとして過ごした彼らにとって、最も尖っていたムーブメントの一つははモダンジャズとビートニックであったのだろう。時代の先駆者としてのCharlie Parkerに対する敬意が何気なく表現されていた。

「アーキグラムの実験建築 1961- 1974」の展覧会カタログは事前に用意されたものでなく、展覧会そのものをライブで記録し、過去のアーキグラム誌の複製を付け加えたスクラップブック仕立てとなっている。
尚、会期は今月27日まで。


aki's STOCKTAKING: ARCHIGRAM

Posted by S.Igarashi at March 23, 2005 10:25 AM
コメント

アーキグラム・グラフィティといった趣向の展覧会でしたね。
英国のロック・ミュージシャンにはティーンエージャーの頃のアイドルは誰だったかという質問にCharlie Parkerをあげる人が多いですから、ローリングストーンズのチャーリー・ワッツのようにジャズアルバムを作ってしまう人もいます。スティングもブルータートルではサイドをジャズ・ミュージシャンで固めていましたね。

Posted by: S.Igarashi at March 24, 2005 11:27 AM

いやいや、そんなことなら行ってみたいところでしたが
タイムアウト!ですね。ふにゃふにゃふにゃ・・・・。
なるほど、Birdの影響力は、やはりすごい。
ビートニックとモダンジャズの関係も、うーむ。
という僕は、没後50年の記事を書いてからBirdばかり聞いているのでした。

Posted by: fuRu at March 24, 2005 12:49 AM

いゃいゃ、ご苦労さまです。
Charlie Parker で ARCHIGRAM をきるというのは、いかにも五十嵐さんという感じですね。

Posted by: AKi at March 23, 2005 06:17 PM