手帳に描いたメモは1989年8月31日、ヴィツエンチァ郊外のトラットリア「MOLIN VECIO」の夕食に出された「エル セガンティーニ」と名付けられたイタリアン・ドルチェである。中心に解したスポンジケーキを置き、その周りにチョコレート、ナッツ、バニラの三層のアイスクリームを三角に切り、三つ鱗の家紋の様に配し、珈琲豆を砕いたものを散らしてある。
名前の由来は「Giovanni Segantini」アルプスを描いた画家の名から付けられている。その時、画家の名を初めて耳にした。それから15年の間、「Giovanni Segantini」の名を耳にすることはなかった。
それが今年になって、それも最近、二度も美術番組で「Giovanni Segantini」が取り上げられた。NHKの世界美術館紀行と先日のテレビ東京「美の巨人たち」である。
画家の名を耳にしてから15年目にして初めてその作品を見た。アルプスを背景にそこで暮らす生活者を描いた絵画はバルビゾン派を思わせ、光と色彩の表現は印象派を思わせる。
Segantini Museum
ヴィツエンチァ郊外のトラットリア「MOLIN VECIO」
NHKの世界美術館紀行は今日再放送されますね。
Posted by: S.Igarashi at October 29, 2004 10:36 AM